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ぶらり・ぶら~り

第98回 主婦の長期休暇第2弾 65才記念・スペイン巡礼の旅(3) (2012/09/29)

Part2「北の道・・・La Costa」2

※今回から地図と高低図を付ける事にしました。巡礼者の味方、スペインの大手スーパーマーケットEROSKIのHPに、巡礼道の地図があり、アルベルゲの位置が記されています。数多くのガイドブックが有りますが、このサイトから地図を印刷して持ち歩く巡礼者にもお会いしました。日々更新しているようです。私が出発前に見た物とは全く違っています。より詳しくなっているようです。ご参考にしてください。

5日目(4月22日)27,819歩 16k:Orio~Zarautz~Zumaia

地図

午前7時半、Orioのアルベルゲを出発、サンセバスチャンから本日の目的地まで約30キロ。多くの巡礼者はこの町を通過して行く。15分程歩くと旧市街地、まだ町は眠っていた。港を出て橋を渡り海沿いを歩きZarautzのカフェで朝食。

Orio旧市街地

Orio旧市街地

Zarautzのカフェ

Zarautzのカフェ

今日は日曜日、教会ではミサが行われていた。信者でもない我々だが一応巡礼者、ヤコブ様へご挨拶。ここからは海沿いと中世の道へと分かれる。私達は山道を歩く。Orioから約10k、小高い山の上Getariaからぶどう畑越しに海岸線を眺めて一息。Zumaiaまで約5k、ひと山超える。途中ハイキング中の親子と出会いパチリ!笑顔の素晴らしい家族でした。

午後2時Zumaia到着。町は本日お祭りの様子。先へ進むのは止めて私営アルベルゲに逗留決定。宮殿の様なアルベルゲ、巡礼者は我々、マーヤ(スロベニア人)それにスペイン人のラファエロ。彼はレガッタを見る為にここに泊まるとの事。彼は到着後早々にシエスタにはいる。マーヤ曰く「彼の鼾が聞こえた嫌だわ!」幸い他の巡礼者は居ない、部屋は沢山有る、女性群、即移動。そんな行動にラファエロは寛大だった。

宮殿の様なアルベルゲ

宮殿の様なアルベルゲ

フラットのベッド

フラットのベッド

可愛くて我が儘なマーヤ

可愛くて我が儘なマーヤ

後で解ったのだが、彼の鼾は左程ではなかった。マーヤはマッチョな男性が苦手で、彼はマーヤの苦手なタイプの男性だったらしい。可愛いけど何と我が儘なお嬢さん。私は事実を確認無しに行動した事を軽率だったと反省。彼とはゲルニカまで一緒だった。

町はBar,Taberuna等、何処も満員だった。今夜のタパスも美味しかったv(0v0)
本日はスタート地点から曇り空だったが一日中雨に遭う事も無く終了。

Taberuna前は人だかり

Taberuna前は人だかり

Barのタパス

Barのタパス

6日目(4月23日)30136歩11.9k:Zumaia~Itziar~Deba

地図6日目
本日も山超え。雨の中わずか11.9kだったが、これ以上先へ進む体力は無かった。
午前8時半出発。A、マーヤそれに私の3人でDebaまで歩く。相変わらずのアップダウン、景色はまるでスイスの牧歌的風景だが、ぬかるみのと闘いである。

午前11時、ぬかった山道を歩き続け、アスファルトの道に出た時レストラン有り。
3人とも靴が凄い事になっていたが、レストラン側は快く受け入れてくれた。
ベジタリアンのマーヤに習い野菜のランチで生き返る。

その後もぬかるむ山道、午後2時にDebaに到着。町なかにはガラス張りのエレベーターが2基ある、エレベーターを乗り継ぎインフォメーションへ。受付済ませて再びエレベーターのお世話になり山の上のアルベルゲへ向かう。

指定のベッドに到着する、何と私の隣はラファエロ!私達より遅く出た筈だが、やはり大きなラファエロの足は速かった。翌朝彼がそっと私にささやく「夕べあんたの相棒の鼾が聞こえたよ(ニヤリ)」心の広いラファエロよ、ここだけの話にしておいてね。

7日目(4月24日)44,644歩28.8k:Deba~Markina

これでもかと思う程ぬかるみは続きます

これでもかと思う程ぬかるみは続きます

マーヤは余程ラファエロが嫌いらしく、彼と一緒になりたく無いので早朝に一人で出発。
インフォメーションで昨日助言を受けたが、本日の行程では、途中に水は有るが食べる所が無いので、食料を調達して歩くように、とのこと。

今日は少し体が慣れて来たのか、ぬかるみの中28.8k頑張りました。最後に矢印を見逃したらしく道を間違え、夕方の散歩途中の主婦グループにアルベルゲまで案内して頂いた。夕食の準備は?と心配したがここはスペイン、夕食は8時という事で彼女達に取っては余裕の時間でした。

巡礼中夕方になると数人の集団で散歩する姿が多く見受けられました,スペインの方達は歩くのが好きなようです。私達のようにわざわざこなくても巡礼道を毎日歩けるなんて羨ましい限りです。

8日目(4月25日)44,647歩28.8k:Markina~Gernika

昨夜ホスピタリティから、これからの道はぬかるみがひどくて危険なので、途中の3カ所ではロードを歩く事を、薦められる。スペイン語のみのホスピタリティだったが、Debaで知り合ったオランダ&フランスのおっちゃん達、La Costaが終る頃まで要所要所で出会うドイツの青年トビ君達の助けで、何とか理解出来た。

途中別のフランスシニアトリオ、ラファエロやオーストラリア女性3人組とも出合いながらも、彼らは早い!ゲルニカに午後6時到着時は私達が最後だった。

道中アスファルトに私の膝は悲鳴を上げ始めた。Aの歩きはもっと早かったが私の膝はどうしようもなく、彼女の足を引っ張ってしまった。

到着したゲルニカでは、26日のゲルニカ被爆記念日にイベントが有る為、アルベルゲはお休み、ユースは満杯、ホテルも満杯の所ばかりだった。
途方に暮れていると、イベント参加の為にゲルニカに滞在しているヴァイオリニスト、牧千恵子さんに声をかけて頂いた。彼女の宿泊しているホテルに空きが有るかもしれないとの情報。訪れるとtwinの空きがあり私達の疲れ果てた気持ちが一気に元気になる。

聞けば彼女は、アコーデイオン奏者Miyackこと渡辺美和子さんとイベント会場でジョイントコンサートの為にいらしたとの事でした。こんな有名人に気さくに声をかけて頂いたとは本当に地獄に仏でした。
ヴァイオリニスト 牧千恵子
アコーデイオン奏者Miyack

ピカソ作品ゲルニカは周知のこと、今回の巡礼出発時からここには2泊を予定していました。ホテル代は予定外ですが、記念日に訪れた事は幸運でした。久々のホテル滞在に体も休まる。

荷物をほどき落ち着いたところで食事に出かけると、出発時に知り合ったRonald&Joa&Kevinが一緒に居るでは有りませんか、久しぶりの再会で大いに盛り上がり、夕食を一緒にする事になりました。

被爆記念のイベントに参加された長崎県被爆者友の会の方々と牧さん、渡辺さん達も隣の席でお食事されていましたが,私達の盛り上がりに何語であんなに盛り上がっているのだろうと話題になったそうです。なんだったかなあ?

9日目(4月26日)Gernika滞在

ゲルニカ市内観光後、被爆記念イベント会場にて式典、コンサートを拝見。彼女らの演奏に会場も盛り上がり感激!

10日(4月27日)41,749歩28.4k:Gernika~Lezama~Bilbao

 

一日ゆっくり休養を取り、7時半にホテルを出発。2キロ程歩くと町を出て山に入り、直ぐに上り坂。着替えをしているうちにAとはかなり遅れてしまった。

連日の雨で通常の道が閉鎖されていた。回り道のぬかるみが半端ではなかった。しっかりした靴だったので埋まっても何とか足を抜く事が出来ました。又靴の中も濡れる事は無かった。しかし又道を失った。

黄色の矢印がない!!上から人の声”オラ~カミーノ?!”必死に声をかける。”オラ~”答えがかえって来た。マドリードのサリア、アントニオとイタリア三人組。一緒に歩き始める。助かったo(^▽^)その後バルセロナのトニーと合流。イタリア組は元気でどんどん先に行く、そしてトニーはスローな私に付き合ってくれ3時迄一緒に歩く。

 

LezamaでAと合流したが、ここのアルベルゲはまだ閉まっていて、ホテルも無いとの事。Aはデンマークのアンと途中から一緒だったらしい。アンの情報でホテルがバス停の側にある?らしい、兎に角バス停へ行くことにした。ホテルは無いがBilbao行きのバスが来たのでそれに飛び乗る。残念だがBilbaoに行くことに決定。Bilbaoは大都会町の外れにアルベルゲが有るらしい?途中で乗り換え現地に到着するとそこはユース。
1泊だけはアルベルゲ料金、ここも2泊してBilbao見物。Kevinと再会。

11日目(4月28日)Bilbao滞在

Kevinも薦めるグッゲンハイムを見学。あまり知識の無い私には良く解らなかった。
きっと素晴らしいものなのでしょう。一日中雨のビルバオ、のんびり町散策でした。
鉄道の駅舎が素晴らしかった。

山の中で別れたイタリアおばさん3人組に会う。やはりぬかるみが大変なのでPortugaleteまでメトロで行きそこから歩くとの事。インフォメーションで相談する事にする。

グッゲンハイム

グッゲンハイム

グッゲンハイム前,犬のオブジェ

グッゲンハイム前,犬のオブジェ

ビルバオ駅

ビルバオ駅

12日目(4月29日)Bilbao~メトロ~Portugalete?バス~Castoro 57k

ミニャモおじさん

ミニャモおじさん

昨日の情報から私達はメトロで先ずはPortugaleteまで進む。ここには、向こう岸まで橋を渡るゴンドラがあるという。とりあえずそのゴンドラに乗る事にして渡るが、Camino de Santiago の道は向こう岸で有る事が解り、引き返す。
しかし矢印が無くとりあえず歩いていると私達にとってはヤコブ様のお使いの様なミニャモおじちゃんに出会います。彼はここではかなりの顔役?のようです。
彼はニコニコしながら私達をインフォメーション、カテドラルへと案内をして、バス停へ連れて行ってくれました。彼の導きのままバスで一気にCastoro Urdialesまでビルバオから57kを進んでしまいました。

アルベルゲの目の前がバス停留所、午後2時に到着。その後Kevinを始めイタリア3人組他ペリグリーノ達が続々と雨の中到着します。聞けばそれは厳しい道のりのようでした。

Lezamaでアルベルゲが閉まっていたためビルバオまでバスで移動したのですが、それから、私達はすっかり頑張る気持ちを失っていたようです。よ~し!明日から歩くぞヾ(´д゚(´д゚*)ノ゙

ゴンドラ

ゴンドラ

イタリア3人組

イタリア3人組

ぶらりさん自己紹介

世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。

忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4~10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。