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ぶらり・ぶら~り

第125回 主婦の長期休暇第3弾 スペイン巡礼・・・銀の道PLATA(3) (2014/12/22)

2014年4月30日(火)巡礼7日目

Monesterio~Fuente de Cantos 21.6km 標高750~570m

Kは4日後に乗るはずのバス停を確認して、私達を見送ってくれた。
午前7時まだ薄暗い、名物ハモンの看板を見ながらの出発。アップダウン含み基本は下りのコース。

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ハモンの看板

ハモンの看板

長い長い道のはるか遠くに目的地が見え始める。もう何度も経験ずみだから町が見えても直ぐに到着するなんて考えない(きっと1時間位?は歩く)。

Monesterioで予約済みの宿は、うわさ通り素敵だった。中庭では先着の巡礼者がリラックスしていた。見慣れぬ日本人の私達を、温かく迎えてくれた。

ここは、父と息子が経営しているプールのある、私営アルベルゲ。台所がある。Sは料理上手の主婦(今夜は彼女のマジックハンドの料理が食べられる)。
部屋は、お姫様みたいなベッドのあるツインで、15ユーロ。

町が見え始めた長い長い道

町が見え始めた長い長い道

中庭

中庭

2014年5月1日(水)巡礼8日目

Fuente de Cantos~Zafra 24.6km 標高570~510m

05image004アルベルゲの並びに、8時半営業開始の郵便局があった。不要と思われる荷物を送ろうと、時間迄待つ。ところが、この日はメーデーでお休みだった。8時半、遅い出発となった。

景色、道、天気も良かった。お約束?の水たまりも何とかクリア。目的地近くの線路上を歩く。巡礼では、この線路歩きが楽しみ。日本では絶対やってはいけない行為だが、ここでは矢印が歩けと導いてくれる。そのうちこの道も無くなるかも?

踏切を左折?

踏切を左折?

不安な気持ちで線路を歩く

不安な気持ちで線路を歩く

やっとZafra駅に到着

やっとZafra駅に到着

構内の線路らしく結構長かった。途中、矢印が見えなくなり不安。何度も行ったり来たり(重い荷物が肩にずしり)。駅を出た町中にアルベルゲ有り。
何処かのお屋敷をアルベルゲにしたらしく、入口とは大違い、中はきれいな宿だった。
朝食付で12ユーロ、頭の中は2年前の料金ばかり。2年前に行った巡礼の旅LaCosta北の道の私営アルベルゲでは、平均10ユーロだった。ああ10ユーロ超えてる。
特に一緒に行った2人には昨年の知識のみで話をしていた。Sevillaからえらく高い料金だったので、かなりショックで先行きが不安になった。
ここは銀の道。夫々の道なのだからもう考えるのはよそう。現実を受けとめよう。

2014年5月2日(木)巡礼9日目

Zafra~Villafranca de Barros 20.7km 標高510~410m

09image008居心地の良いアルベルゲだった。今迄にない事が一つあった。先の宿を予約して進んでいるのだ。安心感はあるが何が何でもそこ迄行かねばならない。もちろん今の体の状態を考えた距離ではあるが、私の好みの行動ではない。

現地に到着するとinfoが充実していて宿がたくさんある場合もあった。逆に予約を取っていて良かった事もあった。今はネットで情報が簡単に取れるが、タブレットを持参の私達には言葉の壁というリスクはあった。

この日、出発から5k歩いたLos Santos de Maimonaという町に一人でたどり着き、infoと郵便局を尋ねた。先ずinfoで明日の宿を予約してもらい、郵便局で少しの荷物を我家に送り返し少し荷物を軽くした。

とにかくこの日もZafraのホスピタリティに予約をしてもらったホテルに落ち着いた。実はこの日、ホテル迄5k位の地点で道が解らず、Sと私は別々に良い人に巡り会いホテル迄送ってもらった。唯一のヒッチハイク経験だった。
そしてホテルの巡礼メニューの夕食で、久々の栄養補給だった。

矢印がはっきりある

矢印がはっきりある

赤く延々と続く道

赤く延々と続く道

巡礼メニュー

巡礼メニュー

2014年5月3日(金)巡礼10日目 16.3km歩く

Villafranca de Barros~Torremejia 27.6km 標高410~300m

13image01217.3k地点のAlmendralejoには宿がなく更に10.3k先のTorremejiaに宿がある。しかし、私達は疲れきっていた。そこでAlmendralejo迄バス(15分)9:10発がある事がわかり、バスを使う事に決定。バスターミナル(宿の近く)に行くと数人の巡礼者が待っていた。彼らは観光地であるMerida 迄進み観光を楽しむとの事だった。

バスでカットするとCaminoの道に戻るのに時間を費やす事が多い。又バスの到着地では巡礼宿を見つけるのに時間を費やす。楽をするとそれなりのペナルティは仕方がない事だ。そんなときは人のお情けが身に沁みる。

Camino迄は6k歩く(11.3kのカットだった)、そこには早くに出発した巡礼者が歩いていた。「何時に出発?」などの質問には思わずつばを飲み込む思いだったが、正直に「実は・・・」と説明して皆と合流する。

合流後は気分良く歩くが午後からは速度が鈍る。やっと15時近く宿に到着、この町には3つのアルベルゲがあるらしい。昨日予約している宿へ進む。

14image013前日infoで予約して頂いた[Albergue turistico via de la plata de torremejia]は、元宮殿(多分廃墟だったろう?)を修復した公共のアルベルゲだった。ここは予約者だけが泊まれる宿だった。ヤコブ様に感謝です。
ここで、そろそろ顔なじみが出来て入口で軽く挨拶。

2014年5月4日(土)巡礼11日目

Torremejia~Merida 16km 標高300~210m

ドクターストップでMonesterioにいたKから、メールでMeridaへバスで向かうと連絡が来た。ホテルを予約してくれたらしい。Meridaへは、中間地点位の所迄630号線沿いを歩き、二俣を右折。

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水たまり

水たまり

新旧の橋

新旧の橋

始めに見えた町は目的地ではなく次の町だった。Meridaの入口には長いローマ橋があり、橋を渡ると、にぎやかな都会だった。途中に遺跡が至る所にあり私の苦手とする都会だ~。ホテルに落ち着きKをバスターミナルに迎えに行く。はてさて足のマメはどうかな???

18image017Kはターミナルから既に移動していた。携帯のショートメールで連絡を取り合い、ローマ橋で合流。元気そうなKだったが、マメの一部がまだ治りきっていないとの事で、少々心配がよぎる。

久々の再会を喜び合い、昼食後Merida市内を散策。
Meridaでは遺跡をそのまま管理しているので、観光客は昔の面影を偲びながら散策を楽しめる。ここで2泊位しても良かったかもしれない。
銀の道は矢印が少ないと覚悟していたが、思ったより多くたすかった。

ぶらりさん自己紹介

世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。

忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4~10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。