つくばのこと、もっとわかれば もっとたのしい! 茨城県つくば市のケーブルテレビ局ACCSによる地域情報サイト
占い宝石箱 じゅりあん・やまもと

第17回 柿の木論法

すっかり秋も深まり心静かな季節がやってきました。
おしゃれに読書に思索にふさわしい過ごしやすい時期ですね。
とはいえ私はそんなにおとなしい日々を送っている訳にはいきません。
来店して下さるお客様に感謝しつつ、家とお店を往復し仕事と家事の
両立に頑張り中です。
先日は名古屋に遊びに行き、手羽先・天むす・ひつまぶしなどを
堪能してきました!やっぱり本場で食べる名物は全然違いますね。
・・と結局私は食欲の秋に行き着くのでしょうか。

食欲といえば今年は我が家の柿が大豊作です。
柿には当たり年と外れ年があるといいますが、どうやら今年は
当たり年だったらしく実ること、実ること・・・・。
熟して地面に落ちると汚れるのでその前に実をもぎ、皮をむいて
タッパーに入れる、ここまでは夫の仕事で私は食べるだけなのですが
連日の柿ずくめでそろそろ飽きてきたかも。
そういえば柿の木論法って聞いたことありますか??
占い業界では有名な話のようですが。
たとえば相談者が○○で困っています、と言ったら<あなたの家に
柿の木はありますか?>と聞くのです。
ある、と言えばその柿の木が災いの原因ですと言い、
ない、と言えば柿の木がないことが災いの原因ですと答えるのだそうです。
悪者にされる柿の木こそ迷惑な話、と思うし現在では特に都会ではマンション
が建ち並び柿の木などある家も少なくなってしまってこのやり方もそうそう
使えないのでは、といらぬ心配してしまいますが・・・。
この話は<夜にそびえる不安の塔>(講談社)という本に書いてありました。
この本は今まで占いを信じていなかった女性があるきっかけから占いに
はまり、占いに振り回されそうになるというノンフィクションです。
賛否両論あるかと思いますが読み応えのある一冊ではあります。
興味のある方は是非ご一読を。

さて占い師の私が言うのもおかしなものですが、占いに振り回される方というのも
最近多いように実感しています。振り回されるというよりも占いに頼り切る、というか
動き方を占いに決めてもらうつもりで訪れる方が増えているように思います。
こんな仕事をしてると他の同業者の話もいろいろ耳に入ってきます。
△△という占い師の所へ行ったけどちっとも当たらない・××先生って本当に霊感
あるのかしら?・成田山の占い師軍団は○番目の人がいいとか面白いほどに
聞こえてきます。それだけたくさんの人が占い行脚をしているということでしょう。
私にも定期的に通っている尊敬する占い師さんがいます。
でも実は占ってもらうというよりも、はっぱをかけて励ましてもらいに行くのです。
よく占い師は自分のことは占えないといいますが、占えないと言うよりその占いの
結果を直視できない・したくないというのが本音なのです。(あくまでも私の場合)
お客様にならこんなカードが出たけどトラブルはこういう風にすることで回避できるよ、
この問題をクリアしたら輝く明日が待ってるよ、と言葉を尽くして励まし力を与えることが
できるけどそれを自分自身にするには無理があり空しさを伴います。
やっぱり誰かに背中を押して貰いたい、大丈夫よと力付けて貰いたいのです。
だからすがる想いできて下さるお客様の気持ちも良くわかるのですが・・・

トラブルが発生してしまった、これからもっとこじれるかなんとか沈静化するのか
占って下さい、というお客様がみえたとします。
占いではなんとかおさまりそうなカードが出ました、といえば皆さんいくらか
ほっとした様子でお帰りになります。でもそれでことは済んだのでしょうか?
トラブルの原因は取り除かれたのでしょうか?取り除かないまま今と同じ行動を
繰り返したらまた同じトラブルに見舞われるだけなのでは??
トラブルというのは一つの転機でここが注意すべき案件なんだよ、という
天からの警報ベルのようなものだと私は思っています。
その起きてしまったトラブルに真摯に対処して反省したり方向転換を考えることで
滞っていた流れもスムーズになり勢いを増すはずです。
それを愚痴や涙やため息でまぎらわしているばかりでは何の進展も見られなくて
当たり前。占いは単なる気休めで終わってしまいます。
そしてトラブルが再燃したとき、なんだ占いなんて当たらないやということに
なってしまいます。

私はいつもお客様に運命の扉を開けるのはあなたの手、占いでは開かないのよ、
とお伝えします。どんな最高のカードが出ようとも自分で行動を起こさなければ
幸せをつかみ取ることは出来ないし、誰もお膳立てしてはくれません。
<柿の木のせい>にすれば問題は一件落着したようにみえるでしょう。
でもそんな漠然とした抽象的な答では未来への飛躍はありません。
時代の状況はよりハードな方向へ深刻化しているようにみえます。
相談者も占者もその場しのぎの答を求めるのではなく問題から目をそむけず
一つ一つ乗り越える粘り強さもって前向きに取り組む、そんな姿勢でのぞむ
ことが本当に占いを生きるためのヒントとして活用する術なのではと感じるのです。

<今月のラッキーさん>

おまけ−今月のラッキーさん

恋愛運 3月生まれ・5月生まれ
仕事運 7月生まれ・12月生まれ
金運 12月生まれ

2006年11月9日

じゅりあん・やまもとさんのプロフィール


読売新聞県南地区フリーペーパー<マイタウンネットワーク>紙上に占いを連載
週刊女性8/10号の袋とじ特集<当たる!と評判の占い師50人>に掲載される
カップリングパーティー エフ・ロード他のイベント等で活躍中
土浦市にて、占いの館 じゅ・ぴたーを開業中
手相・姓名判断・タロット・宿曜術占いが中心