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ぶらり・ぶら~り

第91回 団塊おばさんの台湾珍道中10日間 Part3 (2012/02/15)

5日目 埔里~台中~高雄

埔里からバスで台中へ、今度はスムースに高雄までのチケットを購入しました。
我々3人の中で一人65才を超えている仲間がいます。台湾では65才から乗り物が半額、今回の旅では随分利用させて頂きました。高雄高鐵駅(左營駅)から地下鉄でホテルのある高雄駅まで行きます。台湾の地下鉄は乗り易く切符はコインです。使い回しが出来てエコですね。駅を出ると直ぐ左手に旧高雄舎が有ります。

この駅舎はWikipediaによると「日本統治時代末期の1940年に建てられた旧駅舎は帝冠様式の建物で、台湾高速鉄道や地下鉄の開通に伴い新駅舎の建設が決定した際、その建物の素晴らしさから保存を望む声が各方面から寄せられ、2002年8月16日、高雄市は移築工事を開始。総重量3500トンの駅舎をそのまま台車に乗せ、1日に6m、14日をかけて東南の方向へ82.6m移動させた。現在、その旧駅舎は「高雄願景館」という資料館に生まれ変わり街のシンボルとなっている」という事です。

旧高雄舎の前を通り過ぎると直ぐ宿が有ります。チェックイン後、私達は高雄滞在の友人と連絡を取り合い高雄名物『六合夜市』で午後6時に逢う事になり、それまで高雄市内にある愛河のほとりを散歩する事にしました。友人は、つくばの仲間の織物の先生です。ここでは先生とよびましょう。(ご本人は嫌がっていますが、ここだけごめんね・・・彼女は私の読者でもあります)

高雄市の中心を流れる愛河。正式には仁愛河という名前を持つのですが、河岸の公園が格好のデートスポット。おばさん3人が出かけましたが、平日の午後は恋人達の時間ではないようです。川沿いには公園、高雄市立歴史博物館(日本統治の頃に建築されたもの)や映画資料館、オープンカフェ等が有りのんびりと散策が出来ました。

仁愛河と河沿いのカフェ                 高雄市立歴史博物館

午後6時に中央公園駅で待ち合わせ、漢来大飯店というデパートへの無料バスが有るというので早速体験。夕食を済ませて夜市へと繰り出す頃にはあいにくの雨。どうも夜市を楽しむという事ではなくなりました。そこへマッサージの店舗を発見!通りから丸見えベッドが20台くらい並んでいます。大きな看板に30分300元(約800円)日頃やった事がなかった私達早速4人でやってもらう事になりました。旅の疲れが取れました。

久々の再会でおしゃべりや足もみを楽しみ夜市の最寄り駅の美麗島駅から地下鉄で宿へ。その美麗島駅コンコースにあるイタリア人の作家が作ったステンドガラスの作品「光之穹頂(The Dome of Light)」の素晴らしい一部を紹介です。

6日目 カラオケ大好き運転手さんと高雄郊外へ

朝から雨です。昨日夕方から降り始めた雨は台風のようです。花連で楽しんだタロコ渓谷が台風の為被害が出ているようです。TVニュースで報道されています。画面の下の漢字で何となく解りました。

本日は台湾第一の国立公園―墾丁へタクシーをチャーターして色彩豊富な海や山の生命力溢れる自然資源を堪能する予定でした。しかし、台風で各地が寸断されています。タクシーの運転手さんからの電話で危険なので中止の連絡がきました。

高雄市内も先生からの連絡で休校なので各公共施設も閉まっているだろうとの事でした。
せっかく高雄まで来てと彼女の配慮で別の運転手さんが案内をしてくれる事になった。

高雄の有名な観光地蓮池潭(リャンチータン)へ向かいました。周囲約5km、水域面積は約75ヘクタールと、区内最大の淡水湖です。先ずは1976年に建てられた龍と虎が大きな口を開けて待っている塔です。高雄へ来たら、ほとんどの人がまずはここを見に行くというほど人気スポットへ行きました。

その時雨は縦降りでしたので運が良いと良いながらの見物です。
龍と虎の塔は仏家の七級浮屠になっています。
右左くねくねと何度も曲がりながら入り口に近づきます。悪魔はまっすぐに歩けるが、くねくねと曲がっては歩けないそうです。龍と虎は牙をむき出しに大きな口を開けています。左の龍へ矢印があります。台湾の考え方で龍は善良で虎は凶暴な動物のようです。龍から入り虎から出る事でこれまでの悪戯が清められ、災いも消えているそうです。

次は道教の神様像:北極玄天上帝像です。私達に受けたのは、この像の左手にあった賽銭箱、実に願い事別に賽銭箱が置いてあった事です。何とも解り易いご利益でした。3人が、どの賽銭箱へ入れたかは・・・・
周囲5kmの淡水湖を車で回って、運転手さんは高雄の主要な所をざっと回ってくれましたが、雨が横殴りになって来ましたので車窓のみでした。

さて、雨の中どうすると言う事で、郊外に金の仏像がたくさんあるところがあるとの事で決定。一路佛光山・旗山へ向かいました。後で解った事ですが、数十年かけて建設された台湾最大の仏教寺院で、世界的にも認められた仏教の聖地でした。

この天気の中ですが、観光客が大勢で驚きました。
テラスから見た寺院の建物は高級リゾートのようです。
こちらを全部見るのは一日以上かかるようです。

昼食をここで済ませます。タロコ渓谷観光で片桐さんが連れて行ってくれた食堂と同じ形式の物がありました。あの時は、片桐さんは私達が高齢?と思い、量をほどほどに調整してくれましたので丁度良かったのですが、今回は食べきれませんでした。

さておなかも一杯になり高雄へ戻ります。車に乗ると、止んでいた雨が又降り始めました。私達が佛光山に到着して見学をしている間は殆ど止んでいたのですが。でも運転手さんは名ドライバーのようです。彼とも打ち解けて来ました、カラオケが大好きで「大阪しぐれ」がお得意と聞いていましたのでリクエストしました。ちょっと遠慮して、私達にカラオケを勧めます。仲間の一人はママさん合唱でのど自慢です。段々盛り上がった所で運転手さんの登場です。日本の演歌を次々とご披露です。しかも日本語で素晴らしい。運転だけでなく歌もお上手でした。

3時頃に高雄に戻り、ホテルで一休みして昨夜行った六合夜市へ。雨で残念ながら本格的な夜市を経験できませんでしたが、マッサージがすっかり気に入り今度は足だけでなく全身をお願いしました。

先生と夕食の約束です。台湾では暑い時にも鍋を食すと聞き是非お願いしました。主婦である彼女が2夜も私達にお付き合いしてくださって感謝です。

高雄の滞在は先生のお陰で楽しい旅となりました。
墾丁へ行けなかった事は残念ですが、又台湾へおいでという事ではないかと思います。
お鍋は最高でした。台湾へ行ったら是非体験してください。
明日は台湾の新幹線1等車です。そして今回の旅の最終地、台北へ向かいます。

ぶらりさん自己紹介

世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。

忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4~10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。