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第31回 サンチャゴ巡礼道900キロの旅 6月3日(土) パンプロナ〜ウテルガ 16.6キロ 37,921歩(しっかり23,402) あまりにも快適なこのアルベルゲにいつまでも滞在するわけにはいかない。私達は先へ進まなくては・・・
早くこの町を出なくてはと思うのですが、素敵な公園や大学と私たちを誘惑する建物が次々と現れます。 やっと町を出たのはすでにお昼近くなっていました。ここからはどこまでも麦畑です。遠くには電力発電の風車が見えます。風になびく麦畑はまるでWindowsXPの待ち受け画面のようです。歩けども歩けども風車が近づいてくれません。
のぼりが終わるとくだりです。私たちは天気に恵まれたことに感謝するばかりでした。石だらけの急なくだりはかなり厳しいものでした。 パンプロナでお昼まで過ごした私たちは予定のプエンテ・ラ・レイナまでたどり着かずウテルガに到着した時は既に4時半となっていた。レストランがアルベルゲも経営している。1泊10ユーロはちょっと高かったが、無理をしても仕方ないのでそこで泊まることにした。10ユーロの価値はあった。2段ベッドであったが部屋は男女別、シャワーも洗濯も熱いお湯が出た。ペルドン峠で先を行く若い女性が違う道へ行ったので心配していたが、途中で気がつき戻ってきて私たちに追いついた。ドイツから来た彼女−スザンナと途中まで何かと縁があった。スタイルが良くて美人だが、しゃべると「ガハハ」と豪快に笑うお嬢さんだった。 6月4日(日) ウテルガ 〜 アジェグイAyequi 30.8キロ 52,769歩(しっかり43,351)
黄色い矢印に導かれながら私達の右手を自動車がスピードを出しながら通り過ぎる。そろそろ昼食時、ローマ時代の橋が残るシラウキの町に到着。お腹がペコペコなのにレストランが見当たらない持参のもので昼を済ませ山道へ再び歩き出す。途中さくらんぼがすずなりだ!神様からデザートのお恵みとばかり3人の乙女はさくらんぼ狩にしばし興じる。
本日宿泊予定のヴィジャトウエルタへ到着するが予定の宿がない?閉鎖されたのか情報が間違っていたのか? 夕涼みをしているおばちゃん達に「アルベルゲは何処ですか?」親切なおばちゃん達は面々に“あっちだ!こっちだ!”と教えてくれるがやはり理解できない。そこへ巡礼者らしいイタリアの父娘が通りかかる。 彼らは夕食を食べにエステイジャへ来て今から宿へ戻るとのこと。私たちに合わせてかなりゆっくり歩いているのだろうがアジェグイまでの2キロは辛かった。到着したのは6時を過ぎていた。でも宿は大当たり、スポーツセンターをアルベルゲとして使っているようだった。中は明るくて清潔、ベッドもフラットで久しぶりわたしたち3人は顔を合わせながら就寝についた。 サマータイムのヨーロッパは10時過ぎまで明るく5時6時は特に日差しが厳しい!従って夕方洗濯をしても就寝の頃には乾くのでたくさんの荷物をもてない巡礼者にとってはありがたい。 6月5日(月)アジェグイAyequi 〜ロスアルコス 19.2キロ 32,829歩(しっかり28,948)
スペインではシエスタ(お昼寝の時間)をとる習慣がある。商店も銀行もお休みになる。暑く、いつまでも明るいこの時期のシエスタはここでは生活の知恵なのだろう。食後夕飯と明日の為に買い物をしたかったのだが、すべてシエスタ中であった。宿に戻り本日の記録をとる。今回の巡礼で初めてのんびりとした時間であった。 この巡礼は通しで歩くと平均40日位の日数を要する。私達は二回に分けて歩く、又ツアーで気に入った区間をツアーで歩くグループもある。彼らは荷物を車で移動してもらいデイバックで歩く。ズビリで出会った理髪店を営むイタリア人の夫婦は、仕事があるので1週間と決め来年続きを歩くのだ、といっていた。巡礼に決まりはなく夫々が自分なりの巡礼をしている。そして何より陽気で明るい!巡礼中争う声を全く聞かなかった。
6月6日(火) ロスアルコス〜ログローニョ 27.9キロ 45,936歩(しっかり41,151) 昨日調達したパンとジュースの朝食で午前6時教会の鐘で出発。サンソル、トレスデスリオと順調に進む。
昼食後はスザンナ達と合流。もちろん彼女たちは早い、足の長さ・若さには追いつけない。 今夜のアルベルゲには清潔なキッチンや食堂それにコンセントがたくさんある。
※バルとは“BAR”と書くが、スペインへ行くとバルの存在はありがたい。バルの説明は下記のサイトを見つけたのでご紹介しよう。 2006年11月13日 |
ぶらりさん自己紹介 |
運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4〜10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。 |