第6回 占い師になる方法
すっかり寒さも厳しくなりおこたやお鍋の暖かさが恋しくなってきましたが、
皆様お元気にお過ごしでしょうか?
今回は前回の約束どおり占い師になるのにはどうすればいいか、を書いてみましょう。
(1)占いを好きであること
占い師なのだから占いが好きなんて当たり前じゃない、と言う声が聞こえてきそうですね。
でも私自身この仕事に就く前に占い師さんにみてもらったことなんて片手でもあまるほど。
独学で姓名判断の勉強などしていたけれど、占いに傾倒していたわけではないのです。
占いに寄りかかり依存してしまっては占い師にはなれません。
あくまでもワクワクするほど占術の勉強が好きであり、人との会話が好きであること。
それが大前提のように思います。
(2)語彙を増やすこと
語彙、すなわち言葉の引き出しをどれだけたくさんもっているか。
最近の若い人の話を聞いているとむかつく〜、微妙〜、別に〜などワンパターンの
言葉が多いことに驚かされます。世の中には溢れるほどたくさんの細やかな言い回しや
きれいな言葉があるのになんともったいないこと!
例えばお客様を慰めたり励ましたりするのに、ただ<頑張って>という言葉しか
知らなかったらいくら当たる占いでも答としては貧相なものになってしまうと思いませんか?
状況に応じて<きっと上手くいくよ頑張って>と励ますこともあれば<努力はいつか華開くよ>
と希望を持たせる言い方も必要。どん底にいる人には<明けない夜はないのよ>
というしかない時もあります。
皆さん頑張ったのにいい結果が出ない、と訪ねて下さるのにもっと頑張れとは言えません。
推理小説でもエッセイでも旅行記でも時代物でもなんでも好きなものでいいから沢山の
本を読み、いろんな場面における言葉の引き出しを増やし感性を豊かにしましょう。
占いだけでなくきっと日々の暮らしをより実り多く優雅なものにしてくれるはずですよ。
(3)占いをひきずらないこと
恋の破局・転職の相談・こじれた人間関係・・日々さまざまな内容の相談が持ち込まれ
手相やタロットカードで今後の予想をしていますが、私の仕事は出たカードを読みとり
この先こういう風になりそうですよ、と伝えることにあります。
しかしながらあ〜、こんなカード出ちゃったどうやって伝えよう、と頭を抱えたくなる
こともあります。お客様はこの恋愛をどうしても続けたい、でも恋の終わりを予感させる
カードがでてしまった!けれどたとえどんなに泣かれてもきちんとカードの意味を伝え
納得して頂かなければなりません。そんなときは私も本当に辛く悲しい思いをするのです。
帰りの車の中であの言い方で良かったんだろうか、と思い悩む時も多々あります。
でもそれに引きずられ振り回されては占い師としては失格です。
占いは覚えているけど引きずらない、そんな精神的な強さをもつことがなにより大切と
いうのが私が経験上言える必須条件なのです。
(4)口の軽さは身を滅ぼす!
最後になりますがこれが一番大事なことです。
占い師という仕事は不倫、借金、三角関係・・・
人に知られたくないいろいろな秘密が持ち込まれ
赤裸々な告白や嫉妬や苦しみに渦巻く言葉がとびかいます。
けれどもそれは全て占い師を信頼しているからこそ出る言葉です。
それを友人とのおしゃべりのタネにしておもしろおかしく話したらそしてそれがどこで
回り回って本人の耳に入らないとも限らないのです。
職業上知り得た秘密を厳守すること、どんな仕事にも共通する約束事です。
しっかり心にとめておいてください。
さて占い師を目指す方、少しでも参考になったでしょうか??
霊感がなくても大丈夫、やる気と愛情さえあれば占い師は誰でもなれます。
どうか頑張って下さいね。次回は運命について考えてみる予定です、お楽しみに!
2005年11月11日
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