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ぶらり・ぶら~り

第71回 45日ニュージランド横断65万歩バックパーカーの旅Part4 (2010/03/31)

2009年11月1日~7日

16~17日目
ユース前の道路から見た景色

ユース前の道路から見た景色

クイーンズタウンからテアナウ約3時間、到着したのは夕方にでした。DOCでの手続きは翌日にする事にする。ここYHA清潔で居心地満点です。今 日も3人部屋です。トランピングに必要な食料と2日分の宿での食材を買いにスーパーへ出かけます。

テ・アナウ自体は小さな町です。ここはフィーヨルド国立公園へのゲートウ エイの役目を担っていて夏期にはにぎやかになる。これから私達が予定している、ミルフォードトラック、ルートバーンをはじめとするトランピングの基地とし て宿やショップ等必要なものはここで調達できる。

テ・アナウ湖

テ・アナウ湖

個人ウオークの私達は3泊4日の食料を準備をする。スーパーやスポーツショップにはお湯を入れればできるものがスープからメインデッシュまで売られていた。自分がど れ位必要なのかを見極め懐や体力に見合ったものを自分に相談しながら用意する。初めての経験だったので結果的にはいろいろ反省の材料には事欠かなかった。

スーパーにはジャポニカ米に近いものが売られていてしかも安く私達は初日にはお握りを持参した。また、日帰りのウオー クにも同様だった。YHAにおいてある炊飯器は本当に大助かり!

小屋へ泊まるには、個人ウークとガイド付ウオークがあります。ガイド付きウオークの場合は温かい食事やベッド(シャ ワー付き)荷物も軽い。
もちろん料金が全く違います。私達個人ウオークはテ・アナウからの往復交通費と宿泊代で303ドルでした。ガイド付きウオークは2000ドル位かかるらし い?興味のある方は下記のサイトをご参考ください。自然を守るため入場者が制限されています。ツアー付が50名個人ウオークが40名です。
http://www.aruitenz.com/great%20walk%20support/great%20walk%20support.htm
http://www.ultimatehikes.co.nz/jpn/

トランピングの最後の手続きにDOCへ、ユースから歩いて20分ほどです。
受付は日本人の女性でした。何度も言うようですが本当にホットします。

明日からのお天気はあまり良い情報では有りません。途中の川が増水する可能性が有り渡れるかどうか解らないという事で ヘリコプターの利用もあり得るとの事で180ドルを前もって支払わなくては行けません。

考え方によれば180ドルでヘリコプターに乗れるならLuckyです。トレイルのハット(山小屋)で参加者の多くはこ の考えで皆でおおいに盛り上がりました。しかし、残念ながらヘリコプターの出番はなく180ドルは後日戻ってきました。

ミルフォードトラックでは4日間の間雨の無い日というのは珍しいとの事で雨対策は大事です。現に私達の4日間は晴天、 曇り、雨、雪とすべてを経験させていただきました。この雨が有ればこそあの美しさが有るのです。

18日目 グレイド・ワーフ~クリントン小屋 5キロ

さて今回のメインイベントミルフォードトラックへ出発の日です。4日間必要な荷物以外はユースに預かってもらいました。バス停はDOC前です。
ミルフォードトラックはThe Finest Walk in the World(世界一美しい散歩道)と呼ばれるNZを代表する歩く道です。

しかし、体格の良いハイカーにとっては散歩道だと思いますが、私153cmの還暦をすぎたおばちゃんには決して散歩道ではありませんでした。
でも、噂通りの美しさでした。急がずゆっくり歩けば大丈夫です。

DOCオフィスで買い求めたトラックの地図です。ウオータープルで雨が降っても安心です。高低表、表紙それに地図の一部です。

前置きが長くなりますが、NZのトラックを山小屋へ泊まりながらの歩きには事前に申し込みが必要です。ベッドの数だけが泊まれます。特にミルフォー ドトラックは人気のトラックですから前もって予約をしていないと満員で参加が難しい。ミルフォードトラックで一緒になった日本人の女の子は前日急なキャン セルが出て運良く参加できたとの事だった。ぶらりは11月3日の予約を7月末にしました。

DOCオフィスからバスでミルフォードトラックの始まるグレイワーフへ向かう船着き場テ・アナウダウン ズへ。荷物を降ろし30分のクルージングです。気持ちはもうワクワクです。

グレイワーフで下船する時早速靴の消毒です。

20分ほど歩くともうハットが見えます。なんと立派なと思いきやこれはガイド付の宿なるほど!先へ進みます。前方に吊り橋に透き通るような川の水。ミル フォードなんだなと実感します

1時間半後今夜の宿クリントン小屋に到着。
まだ管理人さんが到着していません。何もかもが初めての事で右往左往してしまいます。とにかくベッドを確保。これは巡礼でも同じです。早いもの勝ちです。 その後、名前と確保したベッドの番号を記述します。後でレンジャーにチケットを渡します。

いつも一番乗りの青年はかなりの健脚。到着後歩いたり釣りをしたり。1日目の夜釣ったサーモンを皆に振る舞ってくれた。彼は日中精力的に活動するだけでな く就寝前、出発前暖炉の周りの清掃も黙々とする姿がとても自然体でした。負うた子に教えられではないが以後私達も見習いました。

午後7時半頃になると管理人でありレンジャーがハットの決まり、翌日の天気やコースのオリエンテーション。完全には理解できない私達でしたが、ワークホリ デーでオーストラリア滞在のさっちゃんがその後説明をしてくれました。今頃さっちゃんどうしているんでしょうね?

19日目 クリントン小屋~ミンタロ小屋  16.5キロ

雨です。歩くのが遅い私達はいつも皆より30分から1時間早く出立するよう心かけます。ミルフォードトラックは一日に四季が有るとよく言われます。
その通りでこの日は出発は小雨その後は曇ったり時々太陽が照ったりと充分四季を満喫しながらのウオークでした。

18歳2人組が私達より1時間遅れて出発して直ぐに追いつきました。
彼らは私達の為に遅れてきたのではないかと思う事が有りました。ヘリコプターの出番は無かったのですが、雨で小さな川が4つ程できていました。丁度そこを 通りかかる時に彼らと出会い、彼らは見過ごす事が出来なかったのでしょう。3つの川をわたるのをサポートしてくれました。

私達の歩みが遅いので4つ目の川の頃は彼らはもう先に行っていましたが、彼らは先ず一番若く背の高い仲間のSをサポートしてくれます。彼女はそのノ ウハウを即会得します。その後彼女は何かと私達の先頭を行きサポートしてくれました。

本日のミンタロ小屋になんとか到着した時私達を追い抜いて行った3組の全員が到着した私達の姿を見て川は大丈夫だったの?と質問攻めでした。
また、後続の方達からもどうやって川を渡ってきたのと心配してくれました。
ずぶぬれの中、途中のシェルターで昼食をする余裕も無くひたすら小屋を目指した私達でした。皆がこんなに心配してくれて事がとても有り難い事です。

4日間同じ道を歩き台所でそれぞれが自分の食事の準備をするのもお互い譲り合い助け合ううちに短い日数ですが心地良い連帯感が生まれてきます。

20日目 ミンタロ小屋~ダンプリン小屋 14キロ
マウントクックリリー

マウントクックリリー

昨夜のオリエンテーションでは雪が予想されているとの事だった。今日はマッキンノン峠を超える天気がよければすばらしい天気の予定だったが残念。

出立は相変わらず早めにでます。歩き始めて直ぐにぱらぱらと雨。そのうちに牡丹雪のプレゼント。まさに四季を神様は私達にプレゼントし てくれたのだろう。視界は悪いが足下の花や緑に癒される。

峠迄20分 の手前で迷いそうだったが例の2人組の少年達が行った方向へと行きPass Hutで小休止。手持ちの暖かい飲み物や菓子、チーズで元気を取り戻し下りが始まる。この下りはかなり厳しかった。

昨夜のオリエンテーションでおすすめの国内最大のサザーランド・フォールは落差580mの滝。滝壺まで行きそのすごい迫力にぶらりはテ ンションが上がってしまいました。

この滝の入り口にはガイドつきウオーク専用のクインテイン・ロッジがあり、その側にDaywalk 用のハットも有りそこには暖かいお湯、コーヒー、紅茶,砂糖、ミルクが用意されていた。ここで多くのウオーカーは昼食を取り、今夜のダンプリング小屋まで の2時間を雨の中を歩いた。

今夜のオリエンテーションは美人のレンジャーでした。雪や雨の中を歩き疲れていたのか撮った写真が皆ぼけていて残念!

21日目 ダンプリング小屋~サンドフライ・ポイント 18キロ
最終日サンドフライ・ポイントから見るフォード・サウンドまでの船の出発まで間に合うように歩かなくては行けません。7時20分出発時は小雨模様でしたが8時頃には回復。食料もほとんど無くなり下り道ばかりで快調に進みました。
最後の休憩地点のハットで個人ウオークもガイド付ウオークもここで昼食を取ります。私達を川やパス近くで助けてくれた18歳2人組とも合流。孫とおばあ ちゃんといった感じで記念撮影!
ゴールのサウンドフライ・ポイントではトラック完歩の感激でお互いの健闘を称えてハグしあって喜びを分かち合いました。
一つ早い船 でミルフォードサウンドへ到着してそれぞれバスでテ・アナウへ、クイーンズタウンへ戻る人、ミルフォードトラック・クルージングをする人、ここでゆっくり 一晩過ごす人といろいろです。私達は一寸豪華に1ナイトクルージングを楽しみました。

この4日間お湯に接する事も無く過ごしていたので、到着後トイレで温かいお湯で手を洗った時は天国に来たような気分でした。

22日目

ミルフォードトラックを歩き終え一晩のクルージング生活を経験をしてテ・アナウまでのバスを待つ間近辺の散策の途中で前から来るカップルがあまりにすてき で声をかけ写真を撮る許可を得ました。本当にほのぼのとしたミルフォードトラックの締めくくりでした。
旅も後半分です。一度テ・アナウへ戻りルートバーンを歩きます。

ぶらりさん自己紹介

世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。

忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4~10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。