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ぶらり・ぶら~り

第94回 浅草で「和」の美・技 (2012/05/14)

退職して17年になります。
その頃亡き両親の二人暮らしを引き払う時、家の整理をしていたら、縫い物が好きだった母の二つの衣装箱に一杯の布を発見。捨てるには惜しくて、私が引き取りました。
縫い物には全く縁のなかった私でしたが、退職を機にキルトに挑戦。

 

町の講座を受ける事になる。何事にもアバウトな私にはキッチリ縫い合わせるキルトはとても難しくて、時間内にやり遂げる事が特に困難でした。これはキルトに限らず私の全てに当てはまります。
幼い頃からマイペース。

講座では、思い抱いていたキルトとはちょっと違う感じもしました。
いささか出来の悪い生徒の言い訳のようですが、ゲイジュツ作品でなく日常使いの物を作りたい。
作品の為に布を買い求める?私は母の残した布を使いたくて始めたものですから。
一年間の講座はもちろん劣等生。それでも、初歩的なキルトを学ぶ事は出来ました。

私が心魅かれるのは刺し子で、キルトと同じように出来ると思っていました。刺し子の糸を購入してもみました。しかし、何処から始めて良いか解らず、その後大好きな歩きや旅に時間を取られ、刺し子の糸は箱に入ったまま17年が過ぎました。

その間、母の布で、我流のキルトは時々やっていますが布は容易には減りません。私に後どれくらいの寿命が残っているのか?諦めずにやって行くつもりです。
写真の作品は、母の布で作ったものです。デザイン等は全く考えずにある布をチクチク縫い合わせました。

そんな時、黒沢明監督作品映画「夢」で使用された衣装についての番組を観る。
そしてその衣装が2009年11月1日(日)に「日本の文化」や「和」の美・技をテーマにしたミュージアム、「アミューズ ミュージアム」が東京 浅草にオープンされていた事を知る。
http://www.amusemuseum.com/

丁度2月第一水曜日に浅草へ行くことになっていました。
予定が終わり、疲れも感じることなく浅草神社に向かって右側へ行くと直ぐに「アミューズ ミュージアム」があります

入場料が1,000円、ちょっと高い気がしますが、内容はそれ以上の価値があると思いました。
先ずは「ボストン美術館スポルディング・コレクション」ん?刺し子?と思ったのですが、2007年からNHKスペシャルなどの大型番組で何度かその経緯などが放送されていた「浮世絵シアター」に引きずり込まれました。

「BORO」コレクション、これこそ私の思っていたキルトだと思った次第です。
そういえば、2005年に湖水地方を訪ねた折、ビアトリクス・ポターのベッドカバーを見た時も、そんな事を思いました。生活の中から産まれるものなのですね。

ちょっと寄ってみようが、結構な時間をすごしてしまいました。
刺し子という物を改めて認識させられました。
下着や足袋までも手作りの物が展示されていました。

最後に屋上です。浅草には何度も行っていましたが上から見たのは始めてでした。
もちろんスカイツリーもよく見えました。

ショップで売られていたお地蔵様

ショップで売られていたお地蔵様

屋上から見える浅草寺近辺

屋上から見える浅草寺近辺

スカイツリー

スカイツリー

そのひと月後、BSNHK「美の壷」で青森の刺し子が取り上げられていました。
「BORO」コレクションが映し出されて、又新たな解説に見入ってしまいました。
菱形の魅力をこれから作るキルトにも取り入れたいと思います。
http://www.nhk.or.jp/tsubo/program/file234.html

TXで行ける浅草、又行ってみたいと思っています。

ぶらりさん自己紹介

世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。

忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4~10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。