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ぶらり・ぶら~り

第129回 主婦の長期休暇第3弾 スペイン巡礼・・・銀の道PLATA(7) (2015/04/27)

2014年5月20日(月)巡礼27日目

Tabara~Santa Marta de Tera 23k 標高 745~740m

01image004昨日思わぬアクシデントでKは再びバスで先へ進むこととなった。
どうしても病院へ行くことを承知しないことが気がかりだった。

しかしアルベルゲでの泊まりは原則1泊。Sと出発する。道はほぼ平で歩きやすかった。背中の荷の重さが肩に食い込み、足の付け根に痛みを感じた。
重さは仕方ないが背負い方を少し工夫してみる。つい背中が丸くなり顎を突き出す。努めて背中をまっすぐに保ち速度を落として歩く。んん良い感じ♪

13時半、目的地Teraの一つ前のSanta Croya de Teraで昨夜一緒だった数人と出会う。ピエールともアルベルゲの前で出会った。
彼は申し訳なさそうに「アルベルゲはいっぱいなんだ」と困り顔。

ピエールは本当に優しい人だ、同行の女性二人を世話しながら、私達にも何くれとなく気を配ってくれる。

「大丈夫」Sが「この先のSanta Marta de Teraのアルベルゲのベッドをゲットしているから」と告げ2k先へ急ぐ。川と緑が美しい地域だった。
Teraのアルベルゲはサンタ・マルタ教会の隣にあった。

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サンタ・マルタ教会は10世紀~11世紀末に創建された修道院、固い片石を使用して建築内部は単廊式、翼廊、方形後陣のギリシャ十字型南扉口左右に浮彫、後陣は反円筒のヴォールト、窓の縁に浮彫(レオンのサン・イシドロと同じ作風)入館料1ユーロ。
http://epmencia.blogspot.jp/2014/03/santa-marta-de-tera-luz-equinoccial-y.html

アルベルゲ前のBarではピエールと一緒に歩いているマリアに出会う。聞けばピエールは明日二人と別れ36k先のBombeyまで歩くらしい、彼なら歩けるだろう。

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2014年5月21日(月)巡礼28日目

Santa Marta de Tera~Rionegro del Puente 27.5k 標高 740~805m

07image007この日は朝から雨、寒い朝を迎えた。8時前にはほとんどの巡礼者が出発していた。私たちも8時少し過ぎにここを出た。

9時頃一瞬青空がみえたが1日雨具が離せなかった。
私のザックカバーは帽子付き、結構便利でベネゼラのエリーは「どこで買ったの?」と興味津々。「日本で買ったの」とちょっぴり自慢げな私。
「やっぱり日本製は良いわねえ~」
みんな出発してしまった

みんな出発してしまった

自慢のザックカバー

自慢のザックカバー

1日雨具だった

1日雨具だった

昼食まではSと一緒に大雨の中を一緒に歩くが、昼食後は彼女の速度は特急となった。途中からカナダ在住のエリーとご主人テリー(スコットランド)のご夫婦とRionegro まで一緒に歩いた。

初めの頃はダムを見たり結構楽しんでいたが、後6.5k地点Villar de Farfonの私設アルベルゲで休憩した時はすでに15時を過ぎていた。Sも寄ったらしいが水だけいただき飛ぶように進んだとのことだった。日本人は少ないのですぐ情報が入る(笑)

ここからが長かった、テリーとエリーの足を引っ張るようで心苦しかった。
先に行ってもらいたかったが彼らは私を置いて先へは進めなかったようだ。
しかし一緒だったので真っ暗になる前に到着できたと思う。とにかく最後の力を振り絞り彼らの後を歩いた。

もうすぐ到着というところでドイツの巡礼者が立っていた。
彼は途中の休憩時でもビスケットをくれたりして労ってくれた。
彼の誘導で迷うことなく宿に到着。なんとかベッドもあり就寝。

2014年5月22日(月)巡礼29日目

Rionegro del Puente~Mombuey8.5k~バス~Puebla de Sanabria 41.5k   標高805~890~920m

昨夜は咳が出て、静かなアルベルゲ、みんなに迷惑をかけてしまった。途中のBombueyに病院があれば見てもらうことにしよう。8時半過ぎ、雨は止んでいたが寒い朝で遅めの出発となった。

冷たい風が吹く咳が出て苦しい。6k地点でSが休憩していた。彼女に連絡しなくてはと思っていたところだった。2.5k先のBombueyで病院によることを告げる。

その先、未定だった。診察次第ではBombueyに泊まるかバスで少し先へ進むか?とにかくSには自分のペースで進んでもらうよう話した。

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Bombueyに12時前到着、すぐに病院は見つかった。
Puebla de Sanabriaへ行くバスがあるようでそれに乗れれば先へ進むことにする。

先生が13時半に来られるようで、バスの時間に間に合うか不安だった。すると13時15分に来るように言われ、それまでカフェで昼食。

昼食後言われた時間に行くと直ぐに診ていただけた。少し英語のできる気さくな医者だった。症状を告げると触診後奥から薬を持ってきてくれた。私は神様に見えるドクターに数日は安静にする事を約束する。巡礼者には診療は無料。

バスの時間にも間に合い、昨日一緒だったテリー&エリー夫妻とまた一緒になる。バスから見える山の上にはうっすらと雪、寒いはずだ。

神様に見えたドクター

神様に見えたドクター

車窓から遠くに見える積雪の山

車窓から遠くに見える積雪の山

バスに乗り込む

バスに乗り込む

運転手さんが気を効かせてバスターミナルの前で降ろしてくれた、おかげでアルベゲが近くて直ぐに宿に入れた。

入っていくとなんとピエール他、見覚えのある顔がいっぱい、更にKがいた。
彼女の目の当たりは真っ青だった。翌日はもっと顔が腫れていたそうだ。
彼女はまだ医者に見せていないとのことで、即無理やり病院へ連れて行く。
この日は日曜日触診だけで、翌日レントゲンを撮ることになった。

私も大事をとって2泊をお願いした。Bombueyでの診察書を示してOKがでた。アルベルゲは原則1泊なのだ。

2014年5月23日(月)巡礼30日目

Puebla de Sanabria 滞在

今朝はゆっくり、同室の自転車お兄ちゃん二人やピエール達をを見送る。
今夜は階下のKと同室になる。昨日購入した食材で朝食を取る。

Kは咳がまだ続いていて食欲はない。約束の時間に病院へ行き再び診察とレントゲン。首の骨が圧縮されていて肩から腕にかけて痛みがあるようだった。
薬をいただいて終わる。

昼頃Sが宿にやって来た、彼女は偶然に立ち寄ったとの事だった。
久々に3人が揃い、ホスピタリティーが同室にしてくれた。

2014年5月24日(火)巡礼31日目

Puebla de Sanabria~Requejo12k~タクシーLubian 18.9k 標高920~990~1025

昨夜寒かったせいかSも少々風邪気味です。歩き出して1ヶ月そろそろ私たちの疲労も頂点に達しているのかも?無理に歩かず更にバスやタクシーを利用します。

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数日の寒さと違い好天気の1日。途中高低200mのひと山を超えると12k地点Requejoに到着。Barは巡礼者でいっぱいだった。ここからは300m高低差11.6k登り7.6kを下る。

私達の歩きではアルベルゲはいっぱいになると判断してエリーの力も得てタクシーに乗ることになる。エリー夫妻の荷物も引き受け、Lubianのアルベルゲに一番に入ることができた。

Lubianはいかにもスペインの田舎の村といった感じで住民の方々も親切だった。ただ日本人には馴染みがないらしく初めは珍しげに眺めておられた。
完全に動物園の檻の中状態 (∩。∩;)ゞ
パンや野菜の販売車が警笛を鳴らしながらやってくる。穏やかな生活が垣間見られた。ちょっと滞在したくなる村だった。

Sanabriaの古城を見ながら出発

Sanabriaの古城を見ながら出発

久しぶりに暖かい日

久しぶりに暖かい日

先客のエリー達

先客のエリー達

穏やかなLubian村

穏やかなLubian村

2014年5月25日(水)巡礼32日目

Lubian~A Gudina  25k   標高1025~970

22image022疲れ気味の3ババは、本日25k到底無理と決め途中でタクシーを使うつもりで8時前に宿を出発(罪悪感なんかなくなった)気に入った村を再確認しながら歩きます。

ところが、あまりに気持ちの良い道で予定より3.7k先のO Pereiroまで歩いてしまった。Lubianから少し下り100m以上の上り坂もなんの10時半その頂上Candaの記念碑では大はしゃぎ、そこから下ってトータル14.7kよく歩きました。

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12時。小さな村のようです、通りかがりの私たちより少し人生の先輩らしき村人にレストランを訪ねました。するとちょっと遠いようです、いつもならそれくらいの距離なんでもないのですが、よく歩いてお腹が空いています。

そうこうするうちに村人(全員シニア)が大勢集まってきました。そこでタクシーを呼んで欲しいと携帯を差し出してお願いしました。

タクシー会社に通じません(´~`;)30分以上、大勢で右往左往です。結局親切なおじ(い?)さんがレストランまで送ってくださいました。そこはみんなが勧めるレストランだけの事はありました。

食後レストランのスタッフにタクシーをお願いしてA Gudinaのアルベルゲまで直行。ここはもうガルシアのようです。久々にシャコべちゃんのマークが入り口にありました。

ガルシアの公共アルベルゲはどこも綺麗です。一律6ユーロでシーツと枕カバー付きです(2013年5月より1ユーロ値上がりしました)

さて顔なじみが揃ってきます。みんな明日の事で相談しています。スタートからCampovecerrosまで20kかなり厳しい行程です。汽車かバスはないのか?
駅が近いので行ってみましたが一気にOrenseまで行ってしまいます。山を超えて目的地まで14.4k。その宿の保証がない。言葉の壁のない巡礼者に聞いてもわからないとだけ。結局ほとんどの巡礼者は34kを歩くために早く出発する事を選んだ。

それで私達は???先ずバルに行き明日のタクシーの予約をお願いする事にした。店は大繁盛で私は仕事の邪魔をするようで声をかける勇気が出なかった。

だが「どうする!」の後ろからの声で、ひと段落した彼女にやっと声をかける事ができた。彼女は気持ちよく応対をしてくれ予約完了(*´ο`*)嗚呼よかった。
安心して就寝ZZZZZZ

ぶらりさん自己紹介

世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。

忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4~10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。