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カメラの向こう側

第49回 新消防庁舎が業務開始 (2015/05/12)

2015-5月コラム写真つくば市の新しい消防庁舎が3月に完成し、業務を始めました。平成22年5月に開庁したつくば市役所の敷地内に整備されたことで、大規模災害発生時には行政と消防が一体となり、迅速な初動態勢を確立することが期待されます。

新消防庁舎には、つくば市消防本部と中央消防署が入居。庁舎棟と車庫棟、訓練塔で構成され、建物は東日本大震災の教訓を踏まえ、免震・耐震構造で建設されました。春日地区にあった旧消防庁舎が老朽化や耐震基準を下回っていたこともあり、東日本大震災の際には建物が少なからずの被害を受け、業務に支障をきたしました。

「総合防災拠点」との位置づけから、つくば市では市役所を現在地に建設した当初から消防庁舎を同一敷地内に移転させ、整備する計画でした。このため、大地震などの大規模災害の発生に備えて自家発電設備や災害用給水設備、ガソリンと軽油各1万リットル備蓄できる非常用給油取扱所に加え、建物には環境負荷を低減する自然エネルギーを活用した太陽光発電設備や雨水利用設備を設け、環境に配慮したのが特徴です。

3月26日に行われた開庁式で、市原健一市長は「市庁舎と一体となって、市民の安全確保に取り組んでいく」と述べ、同時につくばエクスプレス(TⅩ)沿線開発地域や、市の西側地域を含めた消防力の強化が図られることを強調しました。

最新鋭の高機能消防指令システムなども備わり、さらに市民の安全・安心を確保していくことになりそうです。

番組制作 小野 省治
◎このコラムでは、つくばのケーブルテレビACCSのスタッフより、放送現場の話題をお届けしていきます。