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ちあきの星空コラム

第227回 明け方の月と惑星の接近 (2022/06/02)

梅雨時期でも早起きして月と惑星を見る

6月25日3時15分の東天の様子

6月25日3時15分の東天の様子

惑星を見るために早起きをしよう!

最近のコラムでは毎月、明け方に惑星が見られることを解説してきましたが、6月も同様に明け方の東から南にかけての空に注目しましょう。6月21日には夏至がやってまいりますが夜明けが早く、惑星を見るには午前3時頃に観察しましょう。
惑星と共に月も一緒に見られる6月下旬は、特に絶景が見られます。
ただし、梅雨時でお天気が悪いことが心配されますので、天気予報を確認しながら、晴れ間が見られそうなときは早起きして星空を観察しましょう。

以前に見られた惑星が集合している様子の写真(2016年1月13日撮影)

月と木星の接近6月22日

下弦の月を過ぎた欠けた姿の月と木星が近づいて見えます。
月は6月22日、3時52分に天の赤道を越して北半球側へ入りますので、夜明け前の午前3時頃に観察すれば月と木星が接近している様子を見ることができます。
木星のほかに火星、金星、地平線付近の水星それに南の空には土星も見られますから、肉眼で見られるすべての惑星を一度の見ることができます。こうしたチャンスはめったにありません。
カメラを使ってその様子を写真におさめましょう。
カメラは、一眼デジタルカメラが最適といえますが、スマートフォンなどのカメラ機能でも充分に撮影することができます。
手ブレを防ぐためには、三脚を使用するか、台の上などに固定して撮影するといいでしょう。

月と火星の接近6月23日

4時18分に月は火星に最も近づきます。この時間帯には夜が明けて明るくなっていますので、その前の3時頃に見ましょう。月齢は23.3、より細くなった月と同時に赤い輝きの火星を写真撮影してみましょう。

月と金星とプレアデス星団の集合6月26日

金星はプレアデス星団の近くで輝いていますが、月齢が26.3の月と一緒に見られます。
細い月とプレアデス星団、それに金星が加わった様子を見て楽しみましょう。
さらに写真撮影にもチャレンジしましょう。
なお、観察は肉眼で十分楽しめますが、双眼鏡を使って視野を移動しながら観察すると、より詳細に接近の様子が見えることがわかります。

天文講演会を開きます!

私の講演会が開かれます。宣伝になりますが、ご都合のつく方はぜひお出でください。
星空と旅の楽しみ」と題して、東京都足立区にあるギャラクシティまるちたいけんドーム(プラネタリウム)を会場として6月18日(土曜日)午後6時~7時の1時間講演を行います。
定員は170名。入場無料ですが、定員に達しますと入場できないこともありますので、ご希望のお客様は次のご案内により事前予約をお奨めします。

<ご案内の内容>

URL  http://www.galaxcity.jp/future-creation-hall/event/20220425-004357.html

天文講演会「星空と旅の楽しみ」

星めぐりの旅、天空のドラマを求めて・・・。星空をめぐる旅の楽しみ方や、日食や月食が起こる仕組み、その観察方法や撮影方法など、まるちたいけんドームの解説員である田中千秋が豊富な知識と経験をもとに、分かりやすくお話しします(プラネタリウムの星空解説もあります。)。

日時2022年6月18日(土)18:00~19:00(開場17:45)
場所ギャラクシティまるちたいけんドーム(プラネタリウム)
〒123-0842東京都足立区栗原1-3-1
対象小学生以上(中学生以下は保護者同伴)
定員170名 車いす2席   ※桟敷席の使用は不可
料金無料
講師田中 千秋(たなか ちあき)/まるちたいけんドーム解説員
申込事前申込制(5月14日(土)~6月16日(木))
電話:(03-5242-8161)又はギャラクシティ 1階図書受付カウンターにてご予約ください。
受付時間 9:00~20:00(休館日をのぞく)
※事前申込の受付は、6月16日20時までとなります。
その時点で定員に達していない場合は、当日券を開催日の9:00より配布します。
※1回のお申込で1家族まで受け付けることができます(お友達のお申込はできません)。

惑星情報

水星

6月16日に西方最大離角を迎える水星は、明け方の東の空に見ることができます。
6月下旬は東天の惑星の中に水星も加わります。低空ですが探してみましょう。

金星

明けの明星として見られます。
午前4時より少し前に東の空を観察しましょう。光度は-3.9等級の明るさで輝いています。

火星

明け方の東の空に0.7~0.5等の明るさで輝いています。
今年12月1日の地球最接近に向けて、日々、明るく大きく見えるようになります。

木星

明け前の東の空で、明るく見られます。明るさは-2.1~=2.3等前後で輝いています。天体望遠鏡では木星の表面模様のほかに大赤斑や縞模様が見られます。

土星

土星は明け方の空で見ると、惑星の中でもっとも早い時刻から見られ、東天に惑星が出そろった頃には既に南天の空に輝いています。明るさは0.8~0.6等で輝いており、天体望遠鏡では環や本体の縞模様も見ることができます。

6月の星空

6月の星空は春の星座で埋め尽くされていますが、梅雨空のうっとうしいお天気の空では見るチャンスが減ってきます。しかし、毎日雨が降るわけではないので晴れ間をねらって星空を楽しみましょう。
最下部の星図をたよりに春の星座を楽しみましょう。

6月の天文情報

(月齢は正午の値)

曜日月齢天文現象など
1.6
2.6月の赤緯が最北 月の距離が最遠
3.6
4.6
5.6土星が留
6.6芒種(二十四節気)
7.6上弦の月
8.6
9.6月が天の赤道を通過、南半球へ
1010.6
1111.6入梅
1212.6金星と天王星が最接近
1313.6
1414.6満月(ストロベリームーン)
1515.6月の赤緯が最南 月の距離が最近
1616.6水星が西方最大離角
1717.6
1818.6月が土星に最接近
1919.6
2020.6
2121.6夏至(二十四節気) 下弦の月
2222.6月と木星が接近 月が天の赤道を通過北半球へ
2323.6月と火星が大接近 金星とプレアデス星団が最接近
2424.6
2525.6
2626.6細い月と金星が並ぶ
2727.6細い月と水星が並ぶ
2828.6
290.0新月 月の赤緯が最北 月の距離が最遠
301.0
6月の星空案内図
南の星空

6月の南の星図(背景黒)

6月の南の星図(背景白)

6月の北の星図(背景黒)

6月の北の星図(背景黒)

6月の北の星図(背景白)

6月の北の星図(背景白)

6月の中旬、午後9時ころの星空です。南の空と北の空の星図がありますので、観察する空の方向によって使い分けましょう。月明かりの影響はカットし、月の姿も表現していません。このコラムの中で使用する星図は、㈱アストロアーツの許諾を受け、天文ソフト「ステラナビゲータ11」を使用しています。星図をクリックすると大きい星図になりますので、プリントアウトして星座さがしに活用しましょう。
田中千秋氏の略歴

田中千秋(たなかちあき) 男 1953年大分県生まれ
子供の頃、オリオン座の日周運動に気がついたことから星に興味をもち、その後、中学生時代に天体望遠鏡を自作して天体観測や天体写真撮影を始め、以来、現在まで天体写真を継続して撮り続けている。
この間、各天文誌の天体写真コンテストに入選。天文雑誌での天体写真撮影の啓蒙記事を幾度も連載、また、天文雑誌「星ナビ」の前身である「スカイウオッチャー」誌でのフォトコンテストの選者もつとめた。
最近は、足立区にあるギャラクシティまるちたいけんドーム(プラネタリウム)で星空の案内を行うほか、各地で天文に関する講演会や星空観察会を催している。
さらに、仲間と共同で運営している神津牧場天文台(群馬県下仁田町)では副台長を務めている。
主な著書に、「図説天体写真入門」、「図説天体望遠鏡入門」(いずれも立風書房刊)がある。 茨城県龍ヶ崎市在住。