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ちあきの星空コラム

第271回 冬の星座をみつける (2026/02/02)

オリオン座から冬の星座をみつける

冬の星座の中で最も親しまれているオリオン座は、星座の中心部にある三ツ星が他には見られない整った星の配列であることから一度覚えると忘れられない強い印象の星々といえます。
三ツ星を中心にした星の配列のオリオン座をまずみつけ、続いて、そのまわりにある星座をみつけていけば、冬の星座の大半をみつけることができることになります。

冬の星空には1等星も多く、これが星座をさがしやすい要素となっています。
オリオン座のベテルギウスとリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラそして、おうし座のアルデバランが冬の星座の1等星です。

冬の星座にある1等星を結んでできる大きな六角形を冬の大六角形または冬のダイヤモンドと呼んでいます。じっさいの空で確認してみましょう。(画面をクリックするとさらに大きな画面で見られます。)


冬の星座の代表的な星座オリオン座は、中心に三ツ星があり、しかも主要な星々が明るい1等星や2等星で構成されているので、みつけやすさナンバーワンです。

星座さがしは、そのガイド役をつとめる「星図」や「星座早見盤」を見ながらじっさいの星空と対比しながら星座をさがしていくのが基本ですが、ひとひとつの星座の形をみつけていく前に、明るい1等星を把握し、1等星がみつかったら、それぞれの1等星のある星座をさがしていくといいでしょう。
それぞれの星座を確認するには、明るい1等星の位置から、2等星、3等星を結び付けて星座の形を把握しくといいでしょう。

暗い星だけで構成されている、いっかくじゅう座などは、星と星を線で結ぶ適当な星がみつかりません。いっかくじゅう座の場合は他の星座の星で構成される冬の大三角(写真参照)の中に、いっかくじゅう座があるといったことを先に星図で把握し、星座線の結んだ姿ではなく、領域としてあのあたりがいっかくじゅう座だなというように認識しましょう。
こうした方法も用いて冬の星座さがしを楽しみましょう。

水星を見る

2月20日に東方最大離角を迎え、夕暮れ時の西の空で見やすくなります。
水星は、太陽の周りを回る惑星の中で地球よりも太陽に近い位置にあるために、地球から見て太陽から大きく離れた位置には見ることができません。

したがって、明け方の太陽が昇る前の東の空、あるいは太陽が沈む西の空で日没後の空に限られて見ることができます。17世紀の有名な天文学者のコペルニクスでも実際の水星は見たことがなかったといわれています。見られるチャンスは水星が太陽からもっとも離れている東方最大離角(夕方の空)か、西方最大離角(明け方の空)の頃に限られてしまうのです。

こうした理由からじっさいに見たことがある人はあまり多くはありません。チャンスを生かして水星を見てみることをお勧めします。明るさは1等星くらいで、肉眼または低倍率の双眼鏡(6倍~8倍程度が推奨)を使って、探してみましょう。

過去、夕空に見られた水星の写真

2月の惑星

水星

2月20日に外東方最大離角となりますので、このころが観察するのに最適となります。
太陽が地平線に沈んだあとに西の空を確認しましょう。

(-1.2等~-1.7等)

金星

1月7日に外合を経て、2月には夕空で見られるようになるのですが、じっさいは太陽に比較的近い位置にありますので、地平線まで開けた地形のところで探してみましょう。

(明るさ-3.9~-3.9等級)

火星

1月9日に合となり、太陽に近い方向にあるため、観察には適していません。

(明るさ1.2~1.2等級)

木星

1月10日に衝を迎え、太陽とは反対方向に見えていますので、2月は観測の好機です。
ふたご座の中に見えていますので、一晩中観測することができます。

(-2.5~-2.3等級)

土星

日没後の南西の空に1等級の明るさで輝いていますので、日没の直後から観察を開始しましょう。天体望遠鏡で覗くと細い環の存在も確認できます。

(1.1~1.0等級)

2月の天文情報

(月齢は正午の値)

曜日月齢天文現象など
10.8月とプレセペ星団が大接近
11.8満月(スノームーン)
12.8節分
13.8立春(二十四節気)
14.8月が天の赤道を通過、南半球へ
15.8
16.8
17.8
18.8下弦の月
1019.8
1120.8建国記念の日 月の距離が最遠
1221.8月の赤緯が最南
1322.8
1423.8
1524.8
1625.8
1726.8新月
1827.8細い月と金星が大接近
1928.8雨水(二十四節気) 月が赤道通過、北半球へ
200.1水星が東方最大離角
211.1
222.1
233.1天皇誕生日 月と土星が接近
244.1上弦の月 月とプレアデス
255.1
266.1
277.1月とプレアデス星団が接近
288.1

2月の星空案内図

南の星空

背景黒

背景白

北の星空

背景黒

2月の中旬、午後9時ころの星空です。南の空と北の空がありますので、観察する空の方向によって使い分けましょう。この星図では月明かりの影響はカットし、月の姿も表現していません。
本コラムの中で使用する星図は、㈱アストロアーツの許諾を受け、天文ソフト「ステラナビゲータ12」を使用しています。
星図をクリックすると大きい星図になりますので、プリントアウトして星座さがしに活用しましょう。
田中千秋氏の略歴

田中千秋(たなかちあき) 男 1953年大分県生まれ
子供の頃、オリオン座の日周運動に気がついたことから星に興味をもち、その後、中学生時代に天体望遠鏡を自作して天体観測や天体写真撮影を始め、以来、現在まで天体写真を継続して撮り続けている。
この間、各天文誌の天体写真コンテストに入選。天文雑誌での天体写真撮影の啓蒙記事を幾度も連載、また、天文雑誌「星ナビ」の前身である「スカイウオッチャー」誌でのフォトコンテストの選者もつとめた。
最近は、足立区にあるギャラクシティまるちたいけんドーム(プラネタリウム)で星空の案内を行うほか、各地で天文に関する講演会や星空観察会を催している。
さらに、仲間と共同で運営している神津牧場天文台(群馬県下仁田町)では天文台長を務めている。
主な著書に、「図説天体写真入門」、「図説天体望遠鏡入門」(いずれも立風書房刊)がある。 茨城県龍ヶ崎市在住。