第2回 星座を見つける
ご声援ありがとう☆
先月の火星特集から始まったこのコラムに、早速、多くの方からご感想やご声援をいただき、ありがとうございます。
前回のテーマ、火星大接近は今まで星に興味を持たなかった方でも、めったにない大接近の話題性から情報を楽しめたことと思います。
今後のこのコラムは、四季おりおりの星座の話題や注目すべき天文現象など、みなさまが星の話題で楽しめるようにしていきます。ご期待ください。
つくばの空で星座をさがす
星空は、街(まち)明かりが少なくて空気が澄み切った空でよく見えます。つくばの空は少々街あかりがある環境といえ、星見ファンの間では光害(ひかりがい)がある環境といった表現をします。でも、つくばでは直接街灯の明かりが眼に入らないようにして夜空をながめれば、星座を見つけることができる充分な環境が残っているといえます。
星座を見つけるには、眼を暗やみに慣らして、それから星空をながめるようにします。
明るい星から順番に見つけ、明るい星とあかるい星の間の暗い星まで見つけることができるように眼が星空になじんだら、星座をさがしましょう。
星座をさがす道具は、星座早見盤(せいざはやみばん)といい、書店などで販売されています。この星座早見盤を使って、観察する日にちと時刻の目盛りを合わせて、見えている星座と照らし合わせて星座を見つけるのです。
秋の星座を見つける
9月は、空が高く感じられ、空気が澄んで星空がきれいに見えます。夕空には夏の星座が西に傾き、秋の星座が東の空から昇ってきます。
夏の星座は、1等星で構成される夏の大三角などが見られましたが、秋の星座は一等星が南の空に1個しかなく、ほかの星座は二等星以下の暗い星から構成されていて、ちょっぴり物足りなさを感じてしまいます。今年はその中のみずがめ座にマイナス2等星の明るい火星がありますから、ちょっとにぎやかですけどね。
秋の星座の中心は、夜半に天高く見られるペガスス座(天馬ペガサスのこと)です。ペガススの胴体にあたる部分の4個の星は、秋の四辺形と呼ばれ、比較的見つけやすい星の配列といえましょう。つぎにアンドロメダ座、カシオペヤ座、ケフェウス座、みずがめ座、くじら座、うお座、南のうお座というように四辺形を取りまく星座をさがすことができます。
これらの秋の星座は、ギリシャ神話に登場するエチオピア王国の物語の登場人物で構成され、神話と結びつけて星座を見つければ、味わい方も奥深いものになります。詳しくは次回のコラムでお話しします。お楽しみに!
星座のそれぞれの位置は、下に掲げる星座図をご覧ください。

この星図は、(株)アスキー、(株)アストロアーツの許諾を受け、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータVer.5」から出力し、加工したものを使用しています。
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