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ちあきの星空コラム 田中千秋(たなかちあき)

第18回 冬の星座案内

冬の星座案内

冬の星座は、四季の星座の中で最も明るい星が多く、見つけるのが簡単です。
そうはいっても冬の野外は寒く、凍てつくような夜空を仰ぎ、星座を見つけるのはちょっと気持ちを引き締めてかからないと簡単にはできませんよね。
移動性高気圧が張り出してきて、西高東低の気圧配置になったときが寒いときですが、このときが星座を探すチャンスといえます。夜空一面が晴れわたり、空気が澄んでいる夜、しかも月明かりの少ない日に星座探しにチャレンジしてみてください。
道具は、このコラムに掲載された星図のコピーでも構いませんが、星座早見があればなお良いでしょう。

1月の空では、午後9時頃にちょうど南の空にはオリオン座が見られますが、まず、その中の三つ星をさがしましょう。三つ星さえわかればオリオン座の他の星もすぐに見つけられることと思います。続いて、天頂付近に輝くすばるや五角形のぎょしゃ座を見つけましょう。オリオン座の1等星ベテルギウスから左下へたどっていき、おおいぬ座のシリウスとこいぬ座のプロキオンを結ぶとできる三角形は冬の大三角とよばれ、ほぼ正三角形に見え、夏の大三角と対照的な印象を受けます。
こいぬ座の上部にはふたご座が見られますが、ちょうどその付近に土星があって、明るく輝いていますので、目印になります。
ぜひ、冬の星座を覚え、友人や家族に胸をはって教えてあげられるようになってください。
オリオン座
オリオン座

星座を写真に撮ってみる

カメラを三脚に取り付け星座を撮る
カメラを三脚に取り付け星座を撮る
冬は空気が澄んでいて、星の写真を撮るのにも最適といえます。
星座は、普通の写真のようにパチリと撮れるわけではありませんが、三脚に取り付けて固定し、10秒から20秒間くらいシャッターを開きっぱなしにすれば写すことができるのです。
デジタルカメラでもフィルムカメラでも構いませんが、全自動式のコンパクトカメラでは長時間シャッターを開いておくことができませんので、バルブ(B)露出のできる一眼レフカメラやマニュアル操作のできるカメラを用意しましょう。
カメラを三脚に取り付けて、ケーブルレリーズをシャッターボタンに取り付ければ準備が完了です。あとは、ピントを∞(無限)に合わせ、絞りは開放のまま目的の星座にカメラを向けてシャッターを開き、約15秒程度露出してシャッターを閉じます。
これだけの操作で、星は写っているはずです。作例写真は、オリオン座を20秒間露出で撮影したものです。
失敗を少なくするためには、まちの街灯の明かりなどが視界に入らないところを選んでカメラをセットし、カメラがぶれないように注意してそっとシャッターを開きます。
この方法で、ぜひ、星座写真を撮ってみてください。

1月の星空

1月の星空

クリックすると、星図が変わります。

この星図は、(株)アスキー、(株)アストロアーツの許諾を受け、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータVer.5」から出力し、加工したものを使用しています

マックホルツ彗星を見つけよう

先月のコラムでもお知らせしましたマックホルツ彗星は今月の24日に太陽に最も近づきますので、大きな尾をひいた姿で明るくなることが期待されます。
3等星くらいまで明るくなれば肉眼でも充分見つけられるようになりますが、もうちょっと暗いときでも双眼鏡や天体望遠鏡を使えばはっきりと見ることができます。
1月6日には、すばるのそばを通り、1月20日頃はペルセウス座の中を通過します。毎日観察すると移動していく様子がわかります。
彗星の位置は、アストロアーツのホームページ http://www.astroarts.co.jp/ を参照してください。

2005年1月4日

田中千秋氏の略歴

田中千秋(たなかちあき) 男
1953年大分県生まれ

子供の頃、オリオン座の日周運動に気がついたことから星に興味をもち、その後、中学生時代に天体望遠鏡を自作して天体観測や天体写真撮影を始め、以来、現在まで天体写真を継続して撮り続けている。
この間、各天文誌の天体写真コンテストに入選。天文雑誌での天体写真撮影の啓蒙記事を幾度も連載、また、天文雑誌「星ナビ」の前身である「スカイウオッチャー」誌でのフォトコンテストの選者もつとめた。
最近は、各地の星まつり等における天体写真コンテストの選者をつとめたり、天体写真教室や観望会の講師をつとめるかたわら、仲間と共同で建設した天体観測所(千葉県鴨川及び長野県東部町)や神津牧場天文台(群馬県下仁田町)に天体観測に出かけている。
主な著書に、「図説天体写真入門」、「図説天体望遠鏡入門」(いずれも立風書房刊)がある。
茨城県龍ヶ崎市在住。

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