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ちあきの星空コラム 田中千秋(たなかちあき)

第19回 冬の星座に天の川は見られる?

暖冬のはずの冬が、ずいぶん寒いですね。でも、そういった冬の方が関東では晴れることが多いし星見には好都合です。

ところで、天の川は夏に見られるものと思いこんでいらっしゃる方が多いのですが、冬の星座の中にも天の川は存在します。

天頂付近から見ていきますと、ペルセウス座からぎょしゃ座を貫き、ふたご座の足もとからいっかくじゅう座の方へ向けて見られます。
といっても、淡くて薄いので、まち明かりの多いところでは見つけることができません。光害(ひかりがい)の少ない郊外に出かけて眼を暗さに慣らしてじっくり夜空を仰ぎ見ますと、ようやく存在をたしかめられます。
写真の天の川は、光害の少ない房総半島の鴨川市内で撮影したものです。

冬の天の川
冬の天の川:光害の少ない所では天の川が見られます
(千葉県鴨川天体観測所にて首藤謙一氏撮影)

星座レリーフ
星座レリーフ:
龍ケ崎市内のステラ壱番街には、4種の星座レリーフがあり、そのうちのひとつ、この星座碑は、冬の星座が象徴的に表現され、天の川も描かれています。

また、左のレリーフは、龍ケ崎市内でみつけたものですが、冬の代表星座であるオリオン座を中央に配置した冬の空の星図をモチーフにしたもので、天の川もリアルに表現されています。

つくば周辺で天の川を見るときは、光害の少ない畑地や筑波山や加波山といった山間部に行くといったことのほか、周辺の真壁町や八郷町まで出かけるといった光害をさける方法をとることが重要です。
さらに大子町、常陸大宮市や常陸大田市まで出かければさらに条件は良くなります。

見るコツとしては、天気が西高東低の気圧配置になった快晴の夜にスターウオッチングすることです。
星図と対比すれば冬の星座も数多く見つけられることでしょう。

2月の星空

2月の星空

クリックすると、星図が変わります。

この星図は、(株)アスキー、(株)アストロアーツの許諾を受け、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータVer.5」から出力し、加工したものを使用しています

マックホルツ彗星その後

先月、先々月もとりあげましたマックホルツ彗星は、1月のすばる接近のころは3等星まで明るくなり、尾をひいた姿として双眼鏡などでとらえることができました。

天候も比較的良い日が続いて、多くの天文ファンが写真に写しましたので、アストロアーツのホームページ
http://www.astroarts.co.jp/
の専用ギャラリーは、とてもにぎわっています。ぜひ、ご覧になっていただきたいと思います。
なお、この中には私の撮影した写真も2種類含まれています。ご確認ください。

マックホルツ彗星
マックホルツ彗星:1月7日に撮影したすばるに接近したマックホルツ彗星,桜川村にて撮影)

2005年2月7日

田中千秋氏の略歴

田中千秋(たなかちあき) 男
1953年大分県生まれ

子供の頃、オリオン座の日周運動に気がついたことから星に興味をもち、その後、中学生時代に天体望遠鏡を自作して天体観測や天体写真撮影を始め、以来、現在まで天体写真を継続して撮り続けている。
この間、各天文誌の天体写真コンテストに入選。天文雑誌での天体写真撮影の啓蒙記事を幾度も連載、また、天文雑誌「星ナビ」の前身である「スカイウオッチャー」誌でのフォトコンテストの選者もつとめた。
最近は、各地の星まつり等における天体写真コンテストの選者をつとめたり、天体写真教室や観望会の講師をつとめるかたわら、仲間と共同で建設した天体観測所(千葉県鴨川及び長野県東部町)や神津牧場天文台(群馬県下仁田町)に天体観測に出かけている。
主な著書に、「図説天体写真入門」、「図説天体望遠鏡入門」(いずれも立風書房刊)がある。
茨城県龍ヶ崎市在住。

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