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ちあきの星空コラム 田中千秋(たなかちあき)

第23回 夏休みには星見の宿

6月は梅雨の季節でなかなか星見ができません。たまに見えても水蒸気が多く、美しい星空には出会えませんね。
そこで、梅雨明け後の夏休みに空気の澄んだ高原で星空を満喫しませんか。

今月は、そうした方におすすめの天文台付きの宿泊施設をご案内します。星見環境の整ったところは、自然環境が豊かで、昆虫採取や植物観察などにも適していますので、お子さまを含めたご家族連れでのお出かけに最適です。

西川ペンションの天体ドーム
西川ペンションの天体ドーム

星見ができる宿泊施設は、以前のコラム(第12回)でお知らせしましたが、今回は茨城県内の施設と、近県の高原にある施設をご紹介します。
いずれも値段が安く、安心して星見ができる環境が整っている施設です。
一般の民宿やホテルでは、夜間の外出制限や星見をする場所がないといったことも予想されますが、星見を目的とした宿では天体観測室を備え、操作もベテランの担当の方がいて、星や月を天体望遠鏡に導き入れて見せてくれますので大変便利で、安心して見ることができます。
中には、宿泊予約とは別に天文台の利用についても予約が必要な施設がありますから、宿泊を予約の際ご確認の上、必要に応じ天文台も予約してください。
楽しい思い出ができることを期待しています。

天文台付きの宿泊施設

施設名 所在地、連絡先電話 宿泊料金など 天体設備、利用料
アストロさとみ 311-0501茨城県常陸太田市里川町863-35
プラトーさとみ
0294-82-4221
プラトーさとみ
(1人一泊2食つき)
大人 7,665円
小中学生 5,880円
幼児 3,255円
口径20cm屈折望遠鏡
大人 300円
小人 150円
ふれあいの里天文台 311-4313茨城県東茨城郡城里町上入野4384
ふれあいの里管理事務所 029-288-5505
キャビン
8人用 29,400円
6人用 21,000円
4人用 10,500円
他にバンガローもあります
40cm反射望遠鏡
大人 210円
子供 110円
花立山天文台 319-2601茨城県常陸大宮市高部4611-1
花立自然公園内花立公園管理事務所
0295-58-2277
ログキャビン
1棟1泊(4名まで) 12,000円
(1名追加2,000円)
82cm反射望遠鏡(要予約)
大人 300円
高校生 200円
小中学生 100円
西川ペンション星の宿 389-0501長野県東御市
奈良原1698
0268-62-2224
一泊2食付き
7,500円
31センチ反射望遠鏡、15センチ双眼鏡ほか
ペンション
アルペジオ
409-1501山梨県北杜市
大泉町西井出8240-5273
0551-38-2192
一泊2食付
8,500円より
31センチ反射望遠鏡ほか
スターハントの天文台 960-2261 福島県福島市町庭坂神ノ森1-49
024-591-1412
starhunt@jyh.gr.jp
スターハント ユースホステル
予約、宿泊料等は電話、メールでご確認ください
26cm反射望遠鏡

6月の星空

6月の星空

クリックすると、星図が変わります。

この星図は、(株)アスキー、(株)アストロアーツの許諾を受け、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータVer.7」から出力し、加工したものを使用しています

今月の星空

6月の夜空は、雨や曇りの日が多いとはいうものの決して星が見られないということではありませんので、晴れた夜には星図を参考に星座をみつけてみましょう。
6月は暦の上ではすでに夏ですが、午後9時ころの夜空は、まだ春の星座で埋め尽くされています。春の星座は先月のコラムで解説していますので、バックナンバーをご参照ください。6月にとくに目立つ星は、最も明るく見える木星ですが、その木星のあるおとめ座のかたちはちょっと把握しにくいかもしれませんので、上に掲げた星図を参照し、プリントアウトなどして、じっくりとみつけるといいでしょう。木星の位置から1等星のスピカをみつけ、それを中心に、Y字形に並ぶ星の配列をさがすといいでしょう。
星座をみつけて楽しんでいる間に時間が経過し、深夜にさしかかる頃には夏の星座も数多く登場してきます。夏の星座は東の空からだんだんと昇ってきますが、その中で最も明るく輝く星が、こと座のベガです。また、ベガが昇ってくるとその下には天の川が見られます。街明かりのの少ないところで天の川が見えるか確認してみましょう。
来月の7日はもう七夕(たなばた)祭りです。ベガが織姫星で、天の川を挟んで対岸にわし座のアルタイル(彦星)があります。
春の星座から夏の星座までをじっくり楽しむほど美しく晴れ渡る快晴の夜は6月にはめったに望めませんが、晴れた夜にはぜひ星座探しをしてみましょう。

2005年6月6日

田中千秋氏の略歴

田中千秋(たなかちあき) 男
1953年大分県生まれ

子供の頃、オリオン座の日周運動に気がついたことから星に興味をもち、その後、中学生時代に天体望遠鏡を自作して天体観測や天体写真撮影を始め、以来、現在まで天体写真を継続して撮り続けている。
この間、各天文誌の天体写真コンテストに入選。天文雑誌での天体写真撮影の啓蒙記事を幾度も連載、また、天文雑誌「星ナビ」の前身である「スカイウオッチャー」誌でのフォトコンテストの選者もつとめた。
最近は、各地の星まつり等における天体写真コンテストの選者をつとめたり、天体写真教室や観望会の講師をつとめるかたわら、仲間と共同で建設した天体観測所(千葉県鴨川及び長野県東部町)や神津牧場天文台(群馬県下仁田町)に天体観測に出かけている。
主な著書に、「図説天体写真入門」、「図説天体望遠鏡入門」(いずれも立風書房刊)がある。
茨城県龍ヶ崎市在住。

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