ACCSキャンペーン
つくばもん
読み物
ちあきの星空コラム 田中千秋(たなかちあき)

第33回 惑星の季節

昨年も4月のコラムで惑星の解説をしましたが、今年も4月は惑星が見頃となります。昨年の秋に接近した火星はだんだん地球から遠ざかり、天体望遠鏡を使っても小さな円盤にしか見ることができませんが、そのかわり土星が大迫力で見られます。


土星の環をもった姿は、神秘的で、ユーモラスにも見えます。肉眼で土星はみつけられますが、環をもった姿は天体望遠鏡を通してでないと見られません。
本格的な天体望遠鏡があると倍率50倍から150倍くらいの倍率で観察すれば環がはっきりと観察できます。
天体望遠鏡のない方もつくばエキスポセンターやつくば植物園(国立科学博物館筑波実験植物園)で催される天体観望会などに申し込み、参加されるといいでしょう。
そのほか、学校主催や天文同好会主催の観望会なども開かれることがありますので、ミニコミ誌やネット情報などにご注目ください。

土星と木星
土星と木星
(撮影:鴨川天体観測所 浦辺守氏)
※クリックすると拡大します

土星のほかに、木星も東の空から昇ってきます。星図で位置をご確認ください。とても明るい星ですから、すぐにみつけられます。木星の縞模様や4個のガリレオ衛星にもご注目ください。毎日観察すると衛星の位置が変わっていく様子も観測できます。

つくばエキスポセンターのプラネタリウムが新しくなりました!

昨年の秋から改修工事が進められていましたつくばエキスポセンターでは、プラネタリウムが新型となり、4月1日リニューアルオープンしました。
世界でもトップクラスの高性能なプラネタリウムで、星空の投影のみならず、全天を使ってビジュアルに映像を投影でき、見せる(魅せる)プラネタリウムとして大変身をとげています。
ぜひ、この機会に訪れてみましょう。

つくばエキスポセンター(つくば市吾妻2−9 電話029−858−1100(代))つくばエクスプレスつくば駅A2出口から徒歩5分

4月の星空

ついこの間まで見えていたおおいぬ座のシリウスやオリオン座の三つ星といった冬の星座が、夕方、あっという間に西の地平線下に沈んでしまい、春の星座が空をかざります。
一番目立つ惑星は、土星がかに座に、そして木星がてんびん座の中にあります。
春の星座の代表格のしし座は南の空高く、百獣の王(ライオン)の横から見た姿として畏怖堂々と鎮座しています。南の空には、うみへび座がその長い姿を見せてくれます。
今月の星図には、星座絵を付け加えて3種類としました。
星座を線で結ぶだけでなく、星座絵も見ながら、なぜこのような星座になったのかわかりやすくしてみました。
特にしし座は、紀元前3000年前後に繁栄したメソポタミア文明(現在のイラク付近)のころからしし(ライオン)の姿として伝承されてきました。
うみへび座やかみのけ座、かに座、コップ座などもなるほどと納得させられる星の配置となっています。実際の空でぜひ確かめてください。

4月の星座案内図

4月の星図(星座絵)
星座絵つき星図
4月の星図(白地)
白地星図
4月の星図(黒地)
黒地星図
それぞれの図をクリックすると、大きい星図に変わります。

この星図は、株式会社アストロアーツの天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータVer.7」から出力し、加工したものを使用しています。

学研・大人の科学11号発売

3月27日に発売になりました学研発行の「大人の科学」第11号にご注目!付録がなんとニュートンの反射望遠鏡なのです。しかもこの雑誌の誌面には私がカラー6ページにわたって登場します。ぜひ書店でご覧ください。そして、気に入られた方はぜひお買いあげいただき、付録のニュートンの反射望遠鏡を作ってみてください。
この天体望遠鏡は実際に覗くことができ、倍率は10倍です。また、デザインはニュートンがニュートン式天体望遠鏡を発明し、愛用した望遠鏡といわれているレプリカを模したものとなっており、アンティークな飾り物としても、ちょっと注目の楽しいものです。
百聞は一見にしかず、ぜひ、書店でご確認を!

2006年4月3日

田中千秋氏の略歴

田中千秋(たなかちあき) 男
1953年大分県生まれ

子供の頃、オリオン座の日周運動に気がついたことから星に興味をもち、その後、中学生時代に天体望遠鏡を自作して天体観測や天体写真撮影を始め、以来、現在まで天体写真を継続して撮り続けている。
この間、各天文誌の天体写真コンテストに入選。天文雑誌での天体写真撮影の啓蒙記事を幾度も連載、また、天文雑誌「星ナビ」の前身である「スカイウオッチャー」誌でのフォトコンテストの選者もつとめた。
最近は、各地の星まつり等における天体写真コンテストの選者をつとめたり、天体写真教室や観望会の講師をつとめるかたわら、仲間と共同で建設した天体観測所(千葉県鴨川及び長野県東部町)や神津牧場天文台(群馬県下仁田町)に天体観測に出かけている。
主な著書に、「図説天体写真入門」、「図説天体望遠鏡入門」(いずれも立風書房刊)がある。
茨城県龍ヶ崎市在住。

バックナンバー(2010年2月まで)へ