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つくばでバードウォッチング 片山 秀策

第1回 バードウォッチングに行こう

日本でも有数のバードウォッチングの街つくば市で、バードウォッチングをしてみたいと思っている人達を対象に、新しくコラムを始めることにしました。つくばのバードウォッチング事情については、次回以降に詳しく書いていきたいと思います。

バードウォッチングは、非常に間口が広い趣味のひとつです。双眼鏡、望遠鏡、大口径の望遠レンズのついたカメラなど重装備で野鳥を見に行くバードウォッチングもあれば、自宅の布団の中で寝たままで鳥の声を聞くというバードウォッチングもあります。ようするに、野鳥を観察するだけなのですから、野鳥がいれば何時でもどこでもバードウォッチングはできるのです。

バードウォッチングの基本はというと、「野鳥を見たい」、「声を聞きたい」と意識することから始まります。というのは、ひとの目と脳は非常に良くできていて、関心の無いものは見えていても無視することができます。耳も同じで、関心のない音は聞こえていても無視できます。逆に関心があると、普通には見えないものが見えたり、聞こえたりします。

例えば、満月を見た時に、月の大きさは人によって違います。両手で丸を作ったくらいに見える人がいますが、実際の大きさは片手を伸ばして手に持った五円玉の大きさです。注目して見ると実際よりも大きく見えるのです。同じように、混雑した病院の待ち合い室で待っている時に、他の人の名前が呼ばれても聞こえなくても、自分の名前が呼ばれた時ははっきりわかることを経験したことがあると思います。

野鳥は沢山いるのですが、バードウォッチャー以外の多くの人は関心がないので気がつかないか、スズメかカラスくらいとしか思わないのです。バードウォッチングを始めるには、まず野鳥を「見たい」、「聞きたい」と思ってください。そうすると、野鳥の名前は判らなくても姿や声が聞こえてきます。さらに、目の補助として双眼鏡を使うと、遠くの野鳥が近くにいるように見えてきます。場所は近くの公園で十分でしょう。

野鳥が見えるようになって、声が聞こえるようになったら、あなたはもう一人前のバードウォッチャーといえるでしょう。最初は、鳥の名前などはわからなくても、野鳥の美しさや仕種の面白さを見るだけでも楽しいものです。もちろん、図鑑を見て鳥の名前が判るともっと楽しくなってきますし、もっと鳥のことを知りたくなってきます。そこで本を読んでもいいでしょう。

バードウォッチングに必要な道具ですが、始めは双眼鏡と図鑑があればいいでしょう。双眼鏡は、光学機器メーカーの製品をお勧めします。図鑑は日本野鳥の会の「山野の鳥」、「水辺の鳥」が使いやすいと思います。この図鑑は、つくば市内の書店で買うことができます。

一番良いのは、日本野鳥の会茨城支部が主催の探鳥会に参加してみることです。何度か参加すると、バードウォッチングのコツを知るとができます。習うよりも慣れろといいますが、簡単な手ほどきを受けると一気にバードウォッチングが楽しくなります。

2004年10月8日

片山秀策さんのプロフィール


北海道で暮らしていた時に、庭に来る鳥を見てバードウォッチングに開眼して以来、野鳥の虜に。

死ぬまでに日本で記録のあった鳥を全部見たいと不可能な企てに挑戦中。

日本野鳥の会茨城支部会員、NPO宍塚の自然と歴史の会監事、つくば農林野鳥の会代表幹事

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