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つくばでバードウォッチング 片山 秀策

第2回 バードウォッチングCityつくば

北の筑波山から南の牛久沼、霞ヶ浦に囲まれた人口19万人の都市のつくば市は、ブナ林、水田、畑、雑木林、池沼、市街地など多様な自然環境に恵まれた街です。多様な自然環境があるということは、多くの動植物が生存しているということです。もちろん野鳥も沢山暮らしています。

つくば市の中心部は近代都市の雰囲気ですが、研究所や住宅地の中に雑木林や松林が残されているので、四季色々な野鳥を観察することができます。街の中の公園もその一つです。例えば、洞峰公園は、典型的な都市公園ですが、実は年間90種類以上の野鳥が観察されるのです。本当と驚かれるひとも多いでしょう。散歩のついでに二時間ほどバードウォッチングすると、少なくとも20種類くらいの野鳥に出会うことができます。

第一回にも書きましたが、意識しないでいると全く気がつきませんが、街のまん中にも野鳥が沢山いるのです。最近は見ませんが、海岸の断崖絶壁に暮らすハヤブサが、冬になるとやってきて、三井ビルの一番上に止まって、周りの大清水公園や中央公園にくるドバトやムクドリを狩りをする姿が観察できました。

つくば市のランドマークになっている、気象研究所の赤白の高い鉄塔にも猛禽のチョウゲンボウが止まっていたり、夜には街路樹のてっぺんにフクロウが止まっていたりします。街路樹には、日本で一番小さいキツツキのコゲラがコツコツと木に穴を空けて巣作りしていたりいます。

もちろん、市街地以上に周辺の田畑や雑木林には沢山の野鳥が暮らしています。特に、冬の間は、木々が葉を落として鳥が見やすくなるので、鳥との出会いが多くなります。市内のため池や公園の池には、沢山のカモ達がやってきます。

つくば市のある茨城県はというと、海あり山あり大きな湖があり、つくば市以上に多様な自然環境に恵まれていて、野鳥を観察できる探鳥地が沢山あります。そして、つくば市からその探鳥地へは、自動車で二時間くらいで行くことができるという恵まれた場所にあります。ということで、つくば市はバードウォッチングに適した街なのです。というわけではないでしょうが、つくば市には茨城県の野鳥の会の会員の一割近くが集まっていたりします。

さて、寒さに負けずバードウォッチングにでかけましょうか。

つくば市全景

【ワンポイント・メモ】やさしいきもち
バードウォッチングに行く時には、周囲の自然や野鳥の生活環境に影響を与えないように、気をつけたいものです。バードウォッチングだけでなくアウトドアで遊ぶ時の合言葉があります。それが「やさしいきもち」です。

野外活動は無理なく楽しく
採取は控えて自然はそのままに
静かに、そーっと
一本道、道からはずれないで
気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑
持って帰ろう、想い出とゴミ
近づかないで、野鳥の巣

2004年11月8日

片山秀策さんのプロフィール


北海道で暮らしていた時に、庭に来る鳥を見てバードウォッチングに開眼して以来、野鳥の虜に。

死ぬまでに日本で記録のあった鳥を全部見たいと不可能な企てに挑戦中。

日本野鳥の会茨城支部会員、NPO宍塚の自然と歴史の会監事、つくば農林野鳥の会代表幹事

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