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つくばでバードウォッチング 片山 秀策 | ![]() |
第6回 バードウォッチングのおまけ 春一番が吹いて春がそこまできています。日中の長さが少しづつ長くなってきて、冬鳥達も繁殖季節が近いことを体で感じているようです。気の早いハクチョウやツルの一部は、もう繁殖地のある北に向って移動を開始したというニュースが各地から届いています。 つくば市内でも、池のカモ達が不思議な求愛ダンスをしています。渡りをしないヒバリやウグイスなどの小鳥達も、お嫁さんを獲得するためのさえずりの練習をしています。モズはもう子育てを始めています。 今回は、ちょっと目先を変えて鳥ではないバードウォッチングをしてみましょう。 冬には、木の葉が落ちてしまうので、鳥が見つけやすくなりますが、同じように夏には木の葉で隠されていた巣を見つけることができます。いつも通っていた道の頭の上や、庭の木の枝など意外なところに巣があるものです。私の使っている散歩道には、キジバト、カラス、ヒヨドリの巣があります。庭にはネズミモチの木の中にモズの巣がありました。 もっと意外なのは小さなキツツキのコゲラの巣です。つくば市の街路樹には、かなり高い確率でコゲラの巣を見つけることができます。それも人の背の高さくらいのところに丸い穴が開いています。これからの時期は、コゲラが一生懸命巣穴を掘り始めたり、子育ての準備にはいるので、巣穴を探すのは真冬にしましょう。
このように散歩の時に注意深く周りを見て歩くと、双眼鏡がなくても鳥の生活の痕跡をみつけることができるのです。 【ワンポイント・メモ】Webでバードウォッチング インターネットにはバードウォッチングに関心のある人達が沢山のホームページを開設していて、色々な情報が手に入ります。便利なサイトをいくつか紹介しておきましょう。この他、珍しい鳥の情報、種の識別、写真などサイトがあります。 ○日本野鳥の会茨城支部 ○つくば農林野鳥の会 ○環境いばらき ○H.Hiraizumi's
Birding Page ○世界の鳥名検索 2005年3月14日 |
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片山秀策さんのプロフィール | ![]() |
死ぬまでに日本で記録のあった鳥を全部見たいと不可能な企てに挑戦中。 日本野鳥の会茨城支部会員、NPO宍塚の自然と歴史の会監事、つくば農林野鳥の会代表幹事 |