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つくばでバードウォッチング 片山 秀策

第14回 街の野鳥を観る

11月になり徐々に寒くなってきました。木々の葉が枯れて落ちるのが遅れています。木の葉が落ちると、見通しが良くなるので、バードウォッチングに最適のシーズンになります。

オオヒシクイ

各地からガン・カモの本格的な飛来の情報が届いています。つくば市周辺では稲敷市(旧江戸崎町)の稲波干拓地にオオヒシクイが飛来しました。オオヒシクイは国の天然記念物で、毎年50羽以上が越冬しています。私のフィールドの並木の近隣公園にもヒドリガモの群れが戻って来ました。

市内の公園の木立の中を歩いていると、カラ類が10羽から20羽くらいの群れになった混群が小さな声で鳴きながら頭の上を通過していくのが見られます。立ち止まって待っていると、小さな声で鳴きながら次から次へと枝の間を小鳥が通り抜けていきます。

「混群」というのは、何種類かの小鳥が群れを作ることです。多くの場合、エナガが先頭で、「シシシシ」とか「ジュリ ジュリ」と鳴きながら木の枝に付いた虫等を食べながら移動して来ます。その後を、シジュウカラ、ヒガラ、メジロ等が続き、最後に「ギー」と鳴きながらコゲラがやって来ます。

冬になると小鳥は、タカなどの猛禽に襲われないように、群れを作るようです。また、外敵から身を守るために、できるだけ目立たないように仲間だけに聞こえるような小さな声で鳴くようになります。これを「地鳴き」といいます。

例えば、夏に「ホーホケキョ」とさえずっているウグイスは、冬になると「チャッ、チャッ」という地鳴きに変わります。この声を笹が触れる時の音のようだということで「笹鳴き」ということもあります。ウグイスは住宅地の植え込みで越冬することがあるので、地鳴きを聞くことができます。

シジュウカラは、繁殖期には「ツッピン ツッピン」とさえずりますが、冬になると「チッ チッ」や「ジュクジュク ジュク」という地鳴きをするようになります。

メジロは「チィー、チィー」、ヤマガラは「ニーニーニー」、セグロセキレイは「ジジッ、ジジッ」、ハクセキレイは、「チチン チチン」、ホオジロは「チチ チッ」、アオジは「チッ チッ」など耳を澄ませると、いろいろな野鳥の地鳴きが聞こえてきます。

前にも書きましたが、鳥の声を文字で表現するのはとても難しいので、詳しく知りたい方は、インターネットに鳥の声のサイトがありますので、利用してみて下さい。

もう少し寒くなって、北の地方で雪が積もりはじめると、ツグミ、アカハラ、シロハラといったツグミ類がつくば市内の公園や農地にやってきます。

最後に、冬のバードウォッチングで気を付けなければいけないのは、11月15日から来年の2月15日までの三ヶ月間は狩猟期間だということです。狩猟とバードウォッチングの場所が重なることも多いし、猟期の初期は、ハンターが不馴れなので銃による事故が多いので、注意が必要です。バードウォッチャーも見通しの悪いアシ原などに入らないなど注意しましょう。

2005年11月14日

片山秀策さんのプロフィール


北海道で暮らしていた時に、庭に来る鳥を見てバードウォッチングに開眼して以来、野鳥の虜に。

死ぬまでに日本で記録のあった鳥を全部見たいと不可能な企てに挑戦中。

日本野鳥の会茨城支部会員、NPO宍塚の自然と歴史の会監事、つくば農林野鳥の会代表幹事

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