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つくばでバードウォッチング 片山 秀策

第23回 珍しいお客様

遅い梅雨明けから、一気に猛暑に突入してしまいました。カンカン照りでは、バードウォッチングに出かける気にもなりません。そんな時に限って珍しい鳥が来てしまうものです。

7月の末から稲敷市(旧桜川村)の蓮田で、チドリ目レンカク科の「レンカク」という鳥が見つかりました。小さな図鑑には載っていないような珍しい鳥で、茨城県では初記録になると思います。「フィールドガイド日本の野鳥」の分布の地図を見ると、東南アジア、南アジアの鳥で、日本では西日本でまれにしか見ることができない鳥になっています。そのため、この珍しい鳥を見ようと関東周辺から沢山のバードウォッチャーが集まって来ていました。

写真で分かるように、日本にいる多くの野鳥と違って、南国の鳥らしく派手な感じがすると思います。蓮や水草の上を歩くので、日本にいるオオバンやバンのように、足の指が非常に長くなっています。どうしてレンカクが、東南アジアからはるばる茨城県にやってきたのかという理由はよく分かっていません。たぶん、台風のような低気圧に巻き込まれて連れてこられたのではないだろうかと考えられています。

これからの台風シーズンには、台風の風に巻き込まれて遠くから珍しい鳥がやってきます。茨城県波崎町と千葉県銚子市は、太平洋に飛び出しているためか、珍しい鳥が良く見つかります。そのため、台風の通過直後に波崎を目指してでかける重症のバードウォッチャーがいるほどです。

それほど遠出したくないというバードウォッチャーに身近な話題です。つくば市の中央公園の池に、オシドリの雌が遊びに来ています。アヒルに混じって、パンくずをもらっています。オシドリは、渓流の近くの樹洞で繁殖する鳥で、茨城県では県北の花園渓谷や竜神峡などで繁殖しています。そんなオシドリが何を間違えたか街中の池にきてしまったようです。足輪がないので、飼育されていた鳥ではありません。ちょっと珍しいので見に行かれてはどうでしょう。

おまけですが、同じ池にカルガモの親子もいます。繁殖としてはちょっと遅めですけれど、カルガモは渡りをしないので、少々子育てが遅くても気にならないのでしょうか。

【ワンポイント・メモ】 鳥名辞書とチェックリスト
バードウォッチングをしていると、見た鳥を記録したり、日記に書いたりしたくなります。そんな時、パソコンで鳥の名前がうまく変換できないことがあったりすると、イライラします。それは、パソコンの日本語変換ソフト、「ATOK」や「MS IME」などには、野鳥関係の用語が登録されていないからなのです。
そこで日本語変換ソフトには、いろいろな専門用語辞書が用意されています。野鳥に関してもボランティアが作った鳥の辞書がいくつか用意されています。

鳥名辞書(古屋 真さん作成 MS-IME2002、ATOK14、ことえり用)
http://www.linkclub.or.jp/~makoto-f/Dictionary/indexl
鳥名辞書 (山本直幸さん作成 MS-IME2002とATOK14用)
http://www.eisvogel.jp/top-5l

ついでに、バードウォッチングで見た鳥をチェックするために便利な、チェックリストも紹介します。このリストは現在最新の日本産野鳥のリストで、公式記録された556種の野鳥が登録されています。注意が必要なのは、リストはテキストですが、ファイル名がBIRDLIST.CHKとなっていることです。ファイル名をBIRDLIST.TXTに変更して使ってください。

野鳥チェックリスト
http://www.vector.co.jp/soft/data/edu/se027622l

2006年8月14日

片山秀策さんのプロフィール


北海道で暮らしていた時に、庭に来る鳥を見てバードウォッチングに開眼して以来、野鳥の虜に。

死ぬまでに日本で記録のあった鳥を全部見たいと不可能な企てに挑戦中。

日本野鳥の会茨城支部会員、NPO宍塚の自然と歴史の会監事、つくば農林野鳥の会代表幹事

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