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つくばでバードウォッチング 片山 秀策

第45回 真夏のバードウォッチング

夏真っ盛りとなり、セミの鳴き声が頭の上から降ってくるので、さらに暑さが増しています。茨城県北部といって暑いのに変りはないようです。海岸でキョクアジサシやベニアジサシといったアジサシの仲間を探すのも、海水浴客が一杯でしょうしガソリン高と道路の渋滞を考えると躊躇してしまいます。
やはり盛夏になると、軽井沢の涼しい高原か北海道の避暑地を巡りたいものですが、遠出となるとそう簡単ではありません。
やはり暑いのを我慢して近くの里山か霞ヶ浦周辺をふらふらすることになりそうです。といっても、何度も書いているように夏は、木々の葉が生い茂り、鳥も暑さを避けて動き回らなかったりとバードウォッチングに適さない時期なので、早朝と夕方の涼しい時間帯を選んでの気分転換の散歩も兼ねることになります。
繁殖に参加できなかったのを諦めきれずに囀るウグイスやホオジロの声を遠くに聞きながら、欲張らずに、トンボや蝶を利用して双眼鏡で飛んでいる鳥を探す練習をして見るのも良いでしょう。日頃の行いの良い幸運なバードウォッチャーは、水田の中にカラシラサギやアカガシラサギを見つけたりできるかもしれません。寝不足のバードウォッチャーの場合は、熱射病寸前の幻覚でアマサギがアカガシラサギに、コサギがカラシラサギになったりすることがあるので、注意が必要です。
冗談はさておき、8月のお盆の頃に霞ヶ浦で見ることのできるちょっと珍しい鳥を紹介しておきましょう。それはショウドウツバメです。ショウドウツバメは、中国名が小洞燕というように、崖に穴を掘って巣を作り繁殖するツバメです。集団で営巣します。北海道などで繁殖を終えて8月の中下旬に南に向けて旅する途中、茨城県を通過します。


ショウドウツバメの集団営巣地(北海道中標津町)

ショウドウツバメを探すのはそれほど難しくありません。霞ヶ浦の周辺の電線にツバメの群れがとまっているのを見つけた時は、双眼鏡でよく見てください。ショウドウツバメの確率が相当高いと思います。
ショウドウツバメは、普通のツバメと比べると小さめで、尾が短く、色が少し茶色っぽく見えます。さらに顔の下の部分とお腹が白く、首に首輪をしたように黒っぽい線が入っています。それと、普通のツバメのように尾羽についいる細い羽根(燕尾)がないのも特徴です。
霞ヶ浦だけでなく乙戸沼でも観察記録がありますので、散歩していて小さくて茶色っぽいツバメがいたら注意してみてください。
手持ちの写真を探したのですが、巣の写真しかありませんでした。ネット上にはこのようなショウドウツバメの画像がありますので参照してください。
暑い時期のバードウォッチングは、熱射病対策として帽子と飲み物は忘れずに。日焼け、刺す虫への対策として、できれば長袖のシャツ、長ズボンを着て行くのが良いでしょう。

2008年7月31日

片山秀策さんのプロフィール


北海道で暮らしていた時に、庭に来る鳥を見てバードウォッチングに開眼して以来、野鳥の虜に。

死ぬまでに日本で記録のあった鳥を全部見たいと不可能な企てに挑戦中。

日本野鳥の会茨城支部会員、NPO宍塚の自然と歴史の会監事、つくば農林野鳥の会代表幹事

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