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ぶらり・ぶら〜り by ぶらり

第27回 サンチャゴ巡礼道900キロの旅
Part1 旅の荷物について

来年還暦を迎えるにあたり私自身のイベントです。
50歳の時はリュックひとつで2週間の行き当たりばったりトルコ一人旅でした。
今回は、2年かけてスペインの北900キロにわたるサンチャゴ巡礼道(別名カミーノ・フランセス:フランスの道)を歩くことにしました。
本当は全工程を一気に歩きたいのですが、約40日家を空けるのは遠慮しました。
「いまさら何を、フン!」なんて夫の声が聞こえそうです(笑)

今回の旅の準備では、荷物つくりに苦労しました。背中に背負って連日歩き続ける為、できれば5キロ程度にしたいと思いましたが、結果は7キロになってしまいました。第一回目は旅の荷つくりについてです。

旅の荷物は、旅行会社のツアーなどではホテルのドアに置いておくとバスの中まで運んでくれたりしてお任せの場合が多いですね。それに、素敵なレストランなどでもお食事などが予定に入っているとドレス、バック、靴と必要になります。個人差もあると思いますが、荷物が大きくなりがちです。
ぶらりはあまりツアーを利用しませんのでこの程度しか解りません。

ぶらりの場合は個人旅行が中心ですので、あくまで私個人的なお話になってしまいます。
加齢と共に体力の減退に伴い少しでも軽くというのが私のモットーです。
私の旅は汽車や路線バスを利用することが多いので、乗降の際、自分で持ち上げなくてはいけません。
10年も前の話ですが、娘から「何故不自由な思いをしてまで荷物を小さくしようとするの?」といわれたことがあります。若い人には力が満ち溢れているのでしょうね、それもひとつの考えです。

●バッグ

私の旅は平均2週間です。その時の旅によって写真のバッグを使います。
ごろごろと引っ張って歩く今はやりのバッグですが、左がちょっと柔らかめの樹脂製のバッグ(60x40x20)。これは旅の仲間がプレゼントしてくれました。つい最近までこればかり使っていました。これは車が2つですが、長年使った経験からすると、4つ車の方がスムースに動くと思います。これから購入する方には4つ車をお勧めします。
これは材質が柔らかくて柔軟性があり使いやすいものです。メーカーはサムソナイトです。鍵はダイヤル式です。

右は布製(55x35x20)。因みにこれは3,000円でした。鍵は百円ショップで買った南京錠を使っていますが、今まで盗難にあったことはありません。飛行機に乗る時、預ける荷物の紛失は已むえないと覚悟を決め、貴重品や、到着後1泊は困らないようデイバックに衣服や洗面道具など用意して、機内への手荷物にすると良いと思います。

2つのザックは両方とも36リットルです。ザック事態の材質により重さが多少違います。このリットルはあまり目安にはしないほうが良いとの専門家からのアドヴァイスでした。巡礼の旅をするにあたってバッグよりはザックの方があっていましたから手持ちのザックでよいのかどうか調べました。中の荷物の質により同じ大きさでも重さがかなり違ってきます。ザックは身丈によって選ぶことが大事だということも解りました。

山登りのプロでいらっしゃるお店の方のご意見で、○○日の旅でどれ位のザックが良いか?と考えるより、どれくらい自分が今から行く旅に荷物が必要なのか?その荷物が入るザックは? あるいはこのザックに入るだけの荷物にしよう、ということです。これはバッグにもいえることです。「エゴの重さ=荷物の重さ」なんて言葉を今回見つけました。旅に日常生活の便利さを持っていくかどうかです。これは個人差がありますのでどちらが良いとはいえないと思います。

● 持ち物リスト

海外の旅の場合、パスポート、クレジットカードは忘れてはいけませんね(^-^)
私は現金はあまり持ち歩きません。海外ではクレジットカードでキャッシングします。
国内の旅でも現金は少しで必要に応じて郵便局から引き出します。

下記のような表を作成してみましたが、あくまでも私個人の為の物で旅の目的に応じて変わります。
一応目安と思ってください。通常の旅ではちょっと着たいものが増えます。毎回使わないものがあります。
常にこれは、旅の終わりの反省材料でした。今回巡礼の旅では無駄を極力省きました。
特に、衣類は一組にして、毎日洗濯し翌日着用しました。今回はザックの重みが旅の間じゅう背中に来ますので、ずいぶん考えました。それでも使わなかったものが2,3ありました。カメラの充電器関係です。しかし、通常の旅なら、以前より使わない物は少なくなると思います。今までの旅では持参した衣類の3分の1は未着のままでした。
ついあれも着たいこの色のTシャツもと加えてしまいます。私の場合はなるべく少な目の荷物の方が楽しい旅になると思います。どうしても不足した場合は買うことにしていますが今まで買ったことはありません(笑)

  通常の旅 巡礼の旅
パスポート、航空券類 必需品 必需品
現金 クレジットカード 必需品 必需品
長袖シャツ 1枚 1枚
長ズボン 1〜2枚(スカートも可) 1枚(薄手の物)
Tシャツ 2枚(寝巻きを兼ねる) 1枚
寝巻き(パジャマ) Tシャツでも可 無し(翌日着用予定のTシャツ)
下着類 1〜2組 1組
靴下 2〜3組 2組
雨具上下 1組(防寒具を兼ねる) 1組(防寒具を兼ねる)
ブレザー 1枚 無し
手袋、帽子、スカーフ 1組 1組
短パン 1枚 1枚
デイバック(リュック) 観光などに出た時に便利 温泉バッグで兼用
サンダル or草履 スリッパでも可 機内やホテルで使用。畳の草履が風呂上りには便利、草履だとホテルのロビーにそのまま履いてもOK
手帳 or メモ帳 あると便利。ボールペン、油性ペンもあると便利
水筒 1本(空のペットボトルも可)
爪切り  
洗面用具 歯ブラシセット・石鹸・化粧品
常備薬 1セット
洗濯セット 洗剤、ネット、干し物セット、プール用のドライタオル(洗濯に衣服の水分を取るのにとても役に立ちます。根気良くやれば脱水機を使ったように水分が取れて翌日にはほとんどのものが乾きます)
マイカップ 1個
小型ビニールシート 巡礼では荷物を整理するのにとても役に立ちました。
ビニール袋 大小数種類(ジッパー付きも便利)
目覚まし時計 (旅行用の小型)
カメラセット ビデオやデジタルの充電機やメデイア等
予備電池 充電器も
ライト 小さなライトは暗がりでは必需品

荷物について少し述べてみました。今回17日間で500キロを歩いたお話を少しずつしたいと思います。私はクリスチャンでも仏教徒でもありませんが、今回の巡礼の旅は心に伝わるものがありました。それが何かはわかりませんが、とても幸せな旅でした。特に国籍の違う方々との出会いが最高でした。見てくだされば幸いです。おたのしみに!

2006年7月24日

ぶらりさん自己紹介


世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。
忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4〜10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。