第37回
歴史と文化の街 足利
足利といえば「史跡足利学校」「栗田美術館」「相田みつを」そして、少し前まで藤の花が咲き誇っていた「あしかがフラワーパーク」が有名です。今回はぶらりお気に入りの足利をご紹介します。もちろん今年の藤もご覧いただきます。

伊奈歩会会員長谷川さん撮影の藤色と白の藤棚
両毛線富田駅下車、改札をでて右方向へ進みます。すぐに両毛線の踏切を越えます。
道なりに進みます。右手に富田小学校があります。歩いていると自然に速度がゆっくりになってしまいます。
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流れる空気の速度がなんともいえません。少し広い県道に出ます。嬉しいことに歩道があります。こんなことにも幸せを感じてしまいます。左手に三柱神社があります。ここには市指定文化財「三柱神社拝殿天井板絵」があるそうです。ぶらりの訪れた時は桜の季節でした。
足利には412件の国重要文化財や重要美術品、県や市指定の文化財があります。このうち所有者の了承が得られた四十カ所約九十件を昨年11月23日から26日までばん阿寺や足利学校など市内40カ所で一斉公開されたとか。市民や観光客に市内にある文化財に触れてもらおうと初めて企画だったらしい。
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三柱神社を左へ道なりに進みY路地を右に歩きます。T路地になりますので右折してください。歩いていると左手になんとも味のある人形が民家の庭にいっぱい!<んっ!ここは陶芸家のお宅??>と思ってしまうくらいです。もし立ち寄りたくなったらお断りしましょうね。もちろんぶらりも許可を得て写真を撮らせていただきました。

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時間を忘れてしまいそうです。そろそろ目的の西場百観音です。さらに道なりに進みます。程なくの看板が見えます。左側に勢至菩薩供養塔があり、その供養塔の左細い道を少し登ると勧行寺跡の説明板が有りその先です。
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石で造られた観世音菩薩像[かんぜおんぼさつぞう]100体が3段[だん]に整然と並べられています。これらの像は西国33ヵ所、坂東33ヵ所、秩父34ヵ所の霊場の観世音菩薩像です。菩薩像[ぼさつぞう]に刻[きざ]まれている年号から江戸時代中期ころに造られたことがわかります。
観音様の左側を通り抜けるとすぐに平坦な道となる。 少し進み右下に稲岡観音堂の青い屋根が見え左、右に下る小道が現れます。小道を下るとすぐに右手に稲岡観音堂があります。
この観音堂も県の文化財で江戸時代前期から前に建築されていたとのことです。
ここからまた坂を下っても良いのですが、階段で山門を降りていきます。山門は木製の金剛力士立像が左右二体飾られており、足利市重要文化財に指定されています。
山門下の道を左に進み、龍泉寺境内には樹齢800年のカヤの大木があり、天然記念物に指定されています。
山門前の橋はすべて石で出来ておりこれもまた見ごたえがあります。 |
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恵まれた自然の中で文化財に浸るのも良いものです。富田駅近くには栗田美術館もあるので、自然庭園や伊万里・鍋島の磁器を鑑賞して帰宅されてはいかがでしょうか? 2007年5月28日
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