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ぶらり・ぶら〜り by ぶらり

第39回 サンチャゴ巡礼道900キロの旅 part8 レオン〜

巡礼再開です。2007年5月30日に成田を出発。マドリッド着
翌日長距離バスでマドリッドからレオンまで行きます。スペインは汽車よりバスが安くて便利です。
初日はちょっと贅沢をしてパラドール泊
レオンのパラドールはNo.2のパラドールです。

さあ明日からいよいよ再出発です。早めに就寝しました。ところが11時半に電話のベル。
電話は昨年マンシージャでお茶にご招待されたハムおじさんことアルギミロからでした。
彼からは出発前に「是非ランチにご招待したい」とのメールをいただいていました。

到着時から連絡を取っていたのですが連絡が取れずに仕方がないと思っていました。
「是非明日会いたい」とのことです。でも明日は出発です。事情を言うと「明日何時に出発するのか?」パラドールの食事は遅くて7時半からです。9時に出発の予定だと告げるとパラドールまで会いに着てくれるとのことでした。

6月1日(木)レオン(Leon)〜マンシージャ(Mansilla)

パラドールの朝食は豪華です。これからどんな食生活になるか解らないのでたっぷり食べておきました。
アルギミロ夫妻が約束とおり9時にホテルのロビーに現れました。
1年ぶりの再会です。奥様のLinaとは初めてです。彼女はレオンの郵便局で午後2時から9時まで仕事をしています。

ランチに招待したい、何時レオンに戻ってくるのか?レオンに戻ってきたら是非我が家に泊まるようにとご親切な申し出です。あまりの熱心さに根負けをしてしまい巡礼が終わったらレオンに戻りお邪魔すると約束をしました。
しかし、ハテ!サンチャゴから300キロ地点のレオンに戻ることを考えると大変なことです。
相棒と相談して予定変更です。今日彼らの住むマンシージャへ行こう!お言葉に甘えて一晩お邪魔して明日から歩き出すことに決定です。


サン・テイルソ教会鐘楼

Linaは「それはとてもいい変更よ!」といってくれました。その後わかったのですが彼はその日休みを取っていたのです。一路マンシージャへ、Linaは仕事前に家事をこなしアルギミロは彼の仕事場のあるサグーンへ私達を案内してくれました。サーグンの町ではすれ違う人達、お店、役所誰もが知り合いのようです。会う人事に私たちの説明をしているようです。そして入った建物は病院でした。2階に上がると彼のオフィスがありました。彼は一体何者?
昨年雨宿りのバールで彼らと出会ったのですが、その時一緒にいた女性もそこで働いていました。次に、昨年立ち寄った時は修復中で入れなかったサン・テイルソ教会の中を見学することができた。しかも屋根裏をつたって鐘楼までいけたのだ。そこを出て車で移動。Caminoの道を少し南へ下がったところのGrajalというところに到着。彼は先ず村長さんのところへ。「日本からやってきた客を案内してきたんだよ・・・」なんて多分?

「城砦と宮殿のどちらが良い?」とアルギミロから聞かれて私達は城砦を選びました。
村長さんが宮殿を空けて待っておられました。きっと自慢の宮殿だったのかも知れません。空けたんだから見ていきなさいとばかりに宮殿の中も少し見学、その後村長さんのお宅から城砦の鍵を預かり城砦へ。彼は一体何者?


グラハル村の村長さん


宮殿と城砦

宮殿と城砦の写真は彼がプレゼントしてくれた本の1頁。
Linaが仕事に行かなくてはいけないので急ぎ彼の自宅へ戻ります。
レオンでランチにご招待なのだが、今日から歩くはずだったのでパラドールの朝食をしっかり食べていた私はせっかくのご招待だったのだがどうしても思うように食べられなかった。本当に申し訳なかったm(_ _)m

Linaが仕事から帰宅したのは午後11時でした。それから皆で夕食をいただきました。楽しいスペインの夜は長いのですがこの時だけは私達日本人晩餐の後就寝(_ _)Zzz

6月2日(金)レオン〜ビジャダンゴス・デル・パーラモ (Villadangos del paramo) 24211(18659)19.8k(内7キロは車)

9時に出発の予定だった。私達の間で“ハムおじさん”のアルギミロ、どうもハム職人ではなさそうなので出発の前に真意を確認することにした。彼は獣医さんだったのだ。
しかも更にレオン大学で法律と歴史の学士も取っているとのこと。ご夫婦に卒業写真の前でツーショットをお願いした。「ハムを作るのは趣味?」と聞くと「いや、しごとです」との返答でしたが、奥さんがすかさず「そうよ!趣味趣味」「私は獣医さんの奥さんになったはず」の答えに大笑い!彼はただ者ではなかった。

 

思いがけない幸せな時はあっという間でした。私達は本来の目的サンチャゴを目指して巡礼の旅に出かけます。
お二人の温かいもてなしに感謝しつつお別れの時がやってきました。気持ちが高揚して思わず涙でした。

彼にレオンから7キロ先のLa virgen del caminoの教会で10時のミサに出て出発を勧められ送ってもらいました。

歩き始めから疲れを感じます。それに、アルギミロお手製のセシーナ(牛の生ハム)に送られた上質の写真の載った5冊の本。これを2人で分けて背中にあります。これが結構重いのです。歩き始めた直ぐにモニュメントがありました。なんとなく気持ちがほぐれます。

今日は初日なので体慣らしで13キロである。San Miguel del caminoに到着すれば今日の予定地Viladangos del parameまで約7キロ遠めに町が見える。だがなかなか近くならない(>ω<)
1キロ手前でHostalの看板。誘惑には負けない!どうしてもアルベルゲへ行くぞォ。若者3人組が追い抜いていく。

情報ではViladangos del parameのアルベルゲは目の前が芝生で、ベンチやテーブルがあり、傘は南国ムード。
あった!道路にはalbergueの文字右手にあった!まさに芝生、南国ムードの傘

14:30到着!ベッドを確保してシャワー、洗濯をしてパラソルの下でメモを整理する。しかも初日からフラットのベッドLucky。パラソルでの写真,奥右手の男性は日本の物静かな男性シニア。お一人で巡礼を歩かれていました。巡礼を終えた最終日サンチャゴのカテドラルの前で再開することとなる。時間に余裕をもたれていて羨ましい巡礼をなさっておられた。

2007年7月27日

ぶらりさん自己紹介


世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。
忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4〜10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。