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ぶらり・ぶら〜り by ぶらり | ![]() |
第47回 サンチャゴ巡礼道900キロの旅 part12 6月9日フォンフリア(Fonfria)〜サリア3キロ手前(Sarria)40530(35246)23.7k 快適なテントでの一夜が空け、ガレージは閉まったままですが、ベッドルームには明かりがみえます。そろそろみんなも支度を始めているのでしょう。6時40分 私たちはお先に出発です。サンチャゴまで138キロの標識です。 30分ほど歩くとカフェがありました。先ずは腹ごしらえです。
多少のアップダウンもこの自然の素晴らしさで苦ではありません。森林浴のおかげで一月前に93歳で逝った母より長生きしそうです。 9時50分トリアカステーラに到着。カフェがあります。自転車で巡礼中の2人連れの女性はオランダから。 ログローニョから歩いてきているスペインの4人組も到着。彼女達には昨夜もそうなのだが何かと助けられたグループです。リーダー格のローザと「トランキー」という合言葉で何度もの出会いがあった。その意味は後々解るのだが始めはわからないままお互いの楽しい暗号のように私達を繋いでいた。
この日は暑かった。ここからもうふた山越えなくてはいけない。林の中の上り坂を進みます。 11時30分 4キロ地点のSanXIL少し前に大きなホタテの水のみ場で休憩。さらに6.7キロを更に上り坂。 途中4人組と小川で童心に返る。 13時30分 人家がある、真夏のような日・・・あったバル!おなかがペコペコ!先ずは生ジュースでビタミンCを補給!この生ジュースはどんなに小さなバルでも絞ってくれる。スープ・パスタ・サラダを注文。4人組も到着。皆暑さでぐったりの様子。昨夜の頼もしいスペインの青年もやってきた。
La paloma y le?a:http://www.palomaylena.com/info 洗濯物を干しているところへ又4人組登場。雷交じりの雨が降り出した。彼女達もこのアルベルゲには魅力を感じていたらしいが、サリアのアルベルゲに予約を入れてあるらしく、断念してもう少し歩くことになる。 8ユーロの夕食を申し込み、宿泊料が8ユーロ。
(12)6月10日サリア3キロ手前(Sarria)〜ポルトマリン(Portomarin)44951(39597)25.9k 食堂で手持ちの朝食をとり、7時前朝もやの中を出発、サリアへ向かいます。
アルベルゲから出てきた巡礼らしき女性にこの花道について聞くと昨夜まで何も無くて今朝驚いたとの事。なんと一晩でこの道はできたらしい。詳しい事は解らないがセカンドイースターという説が濃厚。
日陰の無い道を歩き続ける。10時45分バルだ。顔見知りの顔がある。定番のカフェコンレチェで一息して再び出発!
彼女は相当疲れているようで仕事の合間で2週間の休みを利用しての巡礼らしい。 賑やかな人で、ちょっと私も未だ調子が出ないままで、そのトーンについていけずゆっくりお話をする気力がなく、程ほどにお別れをしてしまった。こんな私は今までに無いことで思い出すと心が疼く。 15時半 ポルトマリンに到着。長い階段にアルベルゲの案内がある。私達は皆が選ぶアルベルゲは避けてもう少し奥のアルベルゲを選んだ。大きなところより小さなアルベルゲにしたかったのだ。ところが、ふたを開けるとそれ以上に大勢のベッドのあるアルベルゲ、しかもとても庶民的で無料のところだった。綺麗さから言えば階段の側のアルベルゲだったかも?そこは8ユーロだったそうだ。 ベッドの確保、シャワー、洗濯を終え町へ繰り出す。この頃になると町中顔なじみで“オラ!”バルでクリスタ、アンと合流。クリスタはドイツ語の他に英語、スペイン語が堪能である。おかげで楽にオーダーができた。 宿に戻るとベッドは満杯状態だった。私の隣のべッドには自転車野郎が就寝中。アルベルゲでは男女の別などは無い。1時頃、鼾で目覚める。私は鼾くらいではめったに目が覚めない。ところが2段ベッドが2組づつセットになっていた為、隣のおじさんの頭と私の頭がかなり接近していたのだ。仕方なく頭と足の位置を変え再度眠りに着く。一度起きたらもう眠れないなんて私には関係の無いことで朝まで爆睡!
なかなか体調が上昇しない!昨日横浜からの女性のお話も聞けないほど余裕の無い巡礼を、早く修復しなくてはいけない。このままの状態でサンチャゴに入りたくないと心に秘めて6時40分出発! 8時15分 水飲み場で昨日スーパーで買ったトマトとチーズを食べる。
13時34分 にPalas de reyに到着。ここに泊まる巡礼者が多かった。4人組もここに泊まるようだ。我々2人はあくまでもcasa Domingo 通り道のホステルで昼食。8ユーロの巡礼メニューを食べる。メニューはスープ,メルルーサのメイン、デザートはサンチャゴケーキ。こんな時間にこんなに食べてもう夕食は無理! アップダウンを繰り返しながら徐々に下り道。 さすがに8ユーロ!素敵なプライベートアルベルゲ。後半は少々リッチな旅になっている。 今夜の宿泊者は4名のイギリス自転車隊、サリアの手前のアルベルゲでご一緒だったドイツのご夫妻、スペイン、アルジェリアの男性それに私達2人を含めて10名。 いよいよこのたびも終盤に差しかかってきた。サンチャゴまで100キロを切った。
2008年3月27日 |
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ぶらりさん自己紹介 | ![]() |
運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4〜10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。 |