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第50回 サンチャゴ巡礼道900キロの旅 part14
6月15日サンテイアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de compostela)ネグレイア(Negreira) 338373歩(30006)21km サンチャゴではアルベルゲには泊まらず巡礼事務所の近くのホテルに宿泊。朝食が8時からなので久しぶりに朝寝をする。豪華な朝食だった。 9時、4日間の旅なので不要と思われる荷物をホテルに預け出発。 町が終り山の中を歩く。 1000年前の巡礼道もこのような道が多かったのではないだろうかと思われる。今までにも何カ所かあったが、幹が真っ黒に焼けただれている森を見かける。数年前に山火事があったらしい。
11時50分、住宅街に出る。先ほどの標識から5km地点、後16km。バルでカフェコンレッチェとプデイングで一息。20分ほどして再出発。ちょっと気が緩んだのか?20分程歩いた所で通りかがりの車から声がかかる。どうも逆方向を歩いていたらしい。みんな優しいなあ♪感謝! 道を戻る途中にある巡礼道らしい門構え。又建築中の家がいっぱい!13時20分 アグアペサーダでスープとスペイン風オムレツで昼食。ここにはセルベッサを出すスペインらしいものも。更に私達は5km進んでいた。本日の行程の約半分、14時出発。ローマ時代とおぼしき石橋を見ながら更に進む。
気持ちの中に少し焦りを感じながら歩いている私達。フランスの道と違いアルベルゲは沢山はない。それでもこの道を歩く人はそんなにいないので泊まれない事はないと聞いている。それだけが頼りだった。しかし、何時頃にたどり着くのだろうか?バス停に案内の地名を見つけると、進んでいるのを確認できた気持ちでほっとする、“Carballo”後8km歩き始めて1時間経っていた。川のせせらぎにいやされる、40分経っていた。 ネグレイアの名前を目にした時「着いた!」と思ったのだが、この町は大都会だ!どうやらアルベルゲは町はずれらしい。夕方の照り返しは疲れた体にこたえる。“アルベルゲはどこだ?”巡礼者発見!強い味方が現れた。やっと見つけたアルベルゲの看板、16時59分だった。
アルベルゲは既に巡礼者でいっぱいだった。ホスピターレの方は6時に来るという事で受付を待っていた。悩んでも仕方がない何とかなるさと、我々も待つ事にする。 彼女達が町に買い物に出かけるというのでお買い物を依頼して、本日は自炊になる。 6月16日ネグレイア(Negreira) オルベイロア(Olveiroa)50991歩(47477)33km すぐに山道に入る、上り坂は結構きつい。一時間後、夜があけてきた。山に向かって登る途中、木々の合間に射す光が美しい。山をぬけてやっと道にBarのマーク!少し道がそれるような気がしたが、地図を確認して先で合流する事を確認。先客がいっぱい、我々もここで朝食をとる。
この日は一日小雨が降ったりやんだり、山を林を抜け小雨に緑が美しかった。
部屋には二段ベッド、シングルベッドと大きなマットが一つ4人から5人の部屋のようだ。大きなマットにAは倒れるように寝てしまった。本来はこの大きなベッドに二人は寝る事が出来るが、もう彼女には二段ベッドの上に寝る気力も大きなベッドを二人で共用する力も残っていなかった。30分後一人ここで寝られないかと尋ねられたが申し訳ないが他をあたってもらう事にした(ごめん) シンキ、ヨウジそれに私と近くのレストランへ夕食を取りに行く。疲れていたので巡礼メニューは全部入らないのでオムレツとワインで済ませた。後からAが私達を探してやってきた。彼女はさすがに食欲が落ちていない、一眠りして私の倍は食す事が出来た、恐れ入った(笑) Aは、明日とても歩く事は出来ないのでタクシーでムシアまで行く事にするとの事、明日も雨だろう私の心は揺れる、しかしやはり歩きたい。Aに起こさないで出かける旨を伝える。 ヨウジは現在スペインのサンタンデールに建築家のスペイン人の彼女と暮らしていて、ちょっとしたもめ事があり彼女に巡礼をしてじっくり考えてくるように云われ歩いているとの事。 実は彼、夫の若い頃に似ていて夫もあの頃、状況、問題は全く違うがこんな風に悩んだ事もあったのかも?とこの年にして見えてくるものもあり、年を取るのも悪くないものだと巡礼の旅、終盤にして彼との出会いは不思議なものを感じたぶらりだった。 今日も33kmの距離だったが、アップダウンが多く、50kmくらい歩いた感じだ。 2008年6月16日 |
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ぶらりさん自己紹介 | ![]() |
運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4〜10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。 |