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ぶらり・ぶら〜り by ぶらり

第53回 3泊4日マチュピチュへトレッキングの旅 1

高山症に何度もかかり高地には向かないと私自身は自分を良く知っているつもりです。
それでもマチュピチュには行きたいと切に思った。このような思いに駆られたのはつい最近の事です。スペイン巡礼の時もそうだった。両方とも私には無理と、はなからそう思っていた。
ここ数年還暦を前にして、少しづつ元気になってきて私にも、もしかしたら出来るかも?
持ち前の楽天家である私はそう思うともう止まらない。自分の中で話を進め始めました。

しかし、マチュピチュは高山症の経験のある私は不安がいっぱいだった。それでも一年でもいや一秒でも若いうちに行こう。これは巡礼の経験が私の背中を後押ししてくれました。
電車やバスで一気に行くと高山症の恐れが大なので、トレッキングでマチュピチュに行くことが出来るらしい。しかも、重い荷物はポーターが持ってくれる。これだと思いました。

しかし、知らないとは恐ろしいもので、話をどんどん進めていくとマチュピチュのトレッキングの前にクスコに入る事になる。ここはマチュピチュより高く3,399mだという。
このクスコで高山症をクリアすれば大丈夫との事だった。

旅の計画を練り始めた頃は、最低料金で行けるトレッキングツアー4名以上で申し込むことにした。単純なぶらりは旅仲間に声をかける。あっという間に8名が集まる。国内に出ているツアーでトレッキングの入っているものがなく、期間の割に訪問先が多すぎる。やはりいつものようにオリジナルでいこう。
それにその方が安かった。

南米の旅は初めてであり治安も不安なので専門の旅行社に現地ツアーのパッチワークみたいに注文を出して旅を作っていった。高山症の本当の事を理解したのは8割話を進めてからだった。なんと無謀な相変わらずのぶらりです。話も心も進んでいます。体力的には一寸自信がなかったぶらりでしたが中止は考えませんでした。

クスコで高地での滞在に慣れる為に2日間ツアーでインカの歴史に接したのだが、私だけは高山症に苦しみながらの2日間だった。いよいよマチュピチュに向かってトレッキングの始まりです

1日目 Cuscoクスコ〜Wayllabambaワイリャバンバ(標高3100m)歩行時間:約7時間 歩行距離:約14km

午前8時日本語の堪能なアレックスが迎えに来て出発。クスコに到着してからのガイドである。大阪で2年間留学して日本語を勉強したそうだ。
バスで先ずオリャンタイタンボに到着。昨日聖なる谷のツアーで来た所である。ここはインカの時代の暮らしを今も守っている町。かってスペイン軍に追われたインカの人々が立てこもり抵抗する拠点となった町である。今ではマチュピチュに通じるインカ道の途中でトレッキングする人の休息所となっている。私達もここで休憩する。

再びバスに乗り込み82km地点に到着ここでポーターさん達に荷物を預けトイレを済ませトレッキング開始です。線路沿いを行くと間もなくチェックポイントでチェック!吊り橋を渡りウルバンバ川にそって歩き出す。ベロニカ山を眺めながら気持ちはウキウキだった。

ポーター達や食料を背にしてリャマが私達を追い抜いて行く。‘Holla’!自分達のポーターさんは?
彼らは私達トレッカーが到着した時に昼食を用意していてくれる。
13:40am休憩&昼食地点に到着!さあおなかも空いたし先ずはウエルカムTeaだ!と思ったのですが、私達を迎えるはずのポーターさんがいません〜アレックスがいなくなりました。
彼はポーター達の様子を知る為に出発地点まで戻っていたのです。

1時間経っても私達は昼食にありつけません。私達は、他のグループが昼食を取っているテントを眺めながら、どうするかを相談始めました。そんな中アレックスが戻ってきました。
書類上の手違いで、入山手続きをした名前と揃ったポーター達の名前が一致しなかったらしい。ポーター達はチェクポイントで足止めされているとの事。とりあえず私達は手持ちの食料をお互いに出し合って先に進む事にした。今日はダイエットコースだ!

私達のポーター達がなかなか追い越して行かないのが気になるが、先へ進む。ポーター達が我々を追いこして間もなく5時15分、ベロニカ山に夕日が当たり輝いていた。トレッキング初日に泊まるはずだったキャンプ地ワイリャバンバより少し手前のキャンプ地に到着した時は、もう暗くなっていた。
今日はここでキャンプと告げられた時はホッとした。テントに落ち着き夕食は8時だった。
いろんな事があったトレッキング初日だったがご褒美は夕日に輝く美しいベロニカ山と就寝前の南十字星だったzzzzzzzz

2日目 Wayllabamba〜Paqamayuパカイマユ(標高3500m)歩行時間:約11時間 歩行距離:約10k

6時起床。モーニングテイは高山症予防に良いコカ茶!昨夜は暗くて解らなかったがなかなか可愛いテントだった。寝心地も良く快適♪出発は7時。

8:10am本日のチェックポイント、少し休んでいると我々のポーター達が到着。私達が出発後彼らはすべてを片付けて出発するのだがすごい早さである。彼らの荷物は平均35kgだそうだ。
のぼりは快調だった。もう高山症など解消してしまったと安心していた。石段、青空、すべてが嬉しかった。

12時には昼食地点に到着。手洗いが用意されランチが始まる。いつも旅先ではスープがおなかに優しくて好きです。あの重い荷物に食材が入っていたのかと思うと感謝なしでは食事できない。

今夜は早くキャンプに到着するかな?これから ファーストパス4200mを超えることになる。
ここはDead Winab’s Passとも呼ばれている。皆で記念撮影後出発!
快調だった午前中と違い厳しかった。高低差に体がついて行かない高山症の症状が出てきた。
深呼吸:吐いてー吸ってー石段を一歩一歩踏みしめて行く。峠に着いた時の景色のすばらしい事。
これがご褒美だ!しかし、下りも厳しかった。美しい所へは簡単には行けないのですね。

この旅を計画した時いろんな国の人と一緒のツアーの予定でしたが、8名になったので日本語のガイド付きのプライベートツアーになりましたが、これで本当に良かったと思っています。
とにかく皆早いのです。我々はかなり遅いチームでした。2日目もキャンプ地に到着したときは既に暗くなっていました。しかし、何はともあれ無事に2日目も終了しました。
遅い我々の到着をごちそうが待っていました。感謝

 

2008年10月1日

ぶらりさん自己紹介


世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。
忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4〜10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。