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ぶらり・ぶら〜り by ぶらり

第54回 3泊4日マチュピチュへトレッキングの旅 2

3日目 Paqamayu〜ワイニャワイニャWinaywayna (標高2750m)歩行時間:約10時間歩行距離:約16k

5時起床!私達の歩みが遅いため連日暗くなってからの到着にガイドのアレックスがモーニングテイを省略して朝食を取り早めに出発することを提案。もちろん異存は無い。

今日は2つの峠を越えなければならない。キャンプ地を歩き始めると早々に急な上り坂を上る。丸い見張り台だったのだろうか?遺跡の手前で振り返ると昨夜滞在したキャンプ地が小さく見えます。まだ撤収していないテントが見えます。その後のセカンドパスまでの上り坂は厳しかった。

セカンドパスを超え急な下り坂になる。睡魔に襲われるぶらリである。これも高山症の一つ。高低差に身体がついていかないのだ。富士山でも同じような経験がある。下りが落ち着く頃には私から睡魔は消えていた。

11時サヤクマルカの遺跡を前にした頃既に予定より遅れていたアレックスの判断で立ち寄ることなく遠くから眺めるだけにして更に下る。

アップダウンの石畳の道を終えるとサードパスを越えていた。
待っていたのはご褒美の景色と昼食でした。

昼食後私と同室のNさんダメージが私よりひどかった。朝から今日のトレッキングには自信が無いと言っていた。しかし今日のコースは引返すことはできなかった。彼女はよく午前中頑張りました。
アレックスはポーターさんと相談して2人の若いポーターさんが交代で背負うことになった。通常37キロの荷物を持ち歩いているポーターさん。大人はそれ以上の重さである。これは背負う方も背負われるほうも大変でした。

この日の下りは半端ではなかった。1000年前のインカ古道は大きな石の階段で5時間以上下った。
この階段は飛脚がピヨンピヨン飛びながら下りていったとのこと。ぶらり大変疲れていたので説明を間違って聞いていたかも?もし間違っていたならご勘弁m(_ _)m
マチュピチュに近くなったのだろう遺跡の数も増え古代の人々の生活に触れながらの下りだった。
最後のキャンプ地に到着したのはアレックスの計らいもむなしく真っ暗になっていた。

今夜は最後のキャンプということでバイキング形式のご馳走でした。
そしてお世話になったポーターさんやシェフとの交流でした。皆で持ち寄ったささやかなプレゼントを皆さんで分けてもらった。
明日は3時起床でいよいよマチュピチュへ入る。

4日目 マチュピチュ遺跡(標高2400m) 歩行時間:約2時間 歩行距離:約6km

3時起床、キャンプ最後の朝食をいただき4時半に出発。夜は明けていなくてライトをつけて歩く。
4時50分最後のコントロールに到着。5時開門のはずだが5時を過ぎても来ない。ペルー時間だとあきらめる。空の星が綺麗だ。昨日酷使した膝が固まっていく感じがする。5時半にやっとお出ましである。コントロールを終わり、いよいよマチュピチュへ最後のトレッキングがはじまる。

私達は3組目位だったが、直ぐに前の組のグループの姿は見えなくなる。私達の後ろは行列ができてきた。アレックスが気を利かし、後列のグループに道を譲る。速い!コンパスの長さが違うことと体力の差を実感する。1時間弱で明るくなりライトの必要が無くなる。
眼下にウルバンバ川が見える。木、花、万年雪のアンデス山脈、鳥とガイドのアレックスの説明が続く。彼は大学で生物学・生態系が専門だったとか、花や木を心から愛してやまないという感じで実に嬉しそうに説明をしてくれる。

胸突き八丁の大きな岩の階段がまたも現れる。天空の都市マチュピチュの雄姿はそう簡単には見せてくれないようだ。インティ・プンク(太陽の門)に到着に到着したのは7時半だった。
門を通過すると目の前に現れた景色はTVやガイドブックとはちょっと角度が違うが「マチュピチュだあああああ」そこから更に数々の遺跡を見学しながら1時間後に辿り着いたのがまさに見慣れたあのマチュピチュでした。

記念撮影をしてアレックスにマチュピチュの町を一部案内され未だ発掘が終わってないことを教えられる。私達は3泊4日のトレッキングの末この遺跡にめぐり合うのだが多くの旅人は汽車でアグアスカリエンテまで行きバスを乗り継ぎ見学をしながら私達とは逆に太陽の門まで上り坂を歩いていくようです。

この4日間とても辛い道でしたがアンデス山脈の美しさにため息交じりに見惚れ高山植物を楽しみインティ・プンク(太陽の門)をくぐった後にあのマチュピチュの景色に出会う感激はうまく説明ができませんが感動です。4日間この行程中にたくさんのキャンプ場がありました。私達のように歩みの遅いものにはもう一泊を加えていただければ少しは身体が楽だったのではないかと思いました。

町の見学を終えバスでアグアスカリエンテまで30分。通常はこのまま昼食後クスコまで汽車で帰るコースがほとんどですが、ここは温泉場ということで一泊して温泉で身体を休めることにしました。
日本の温泉のようには行きませんが身体がほぐれました。ここは混浴、もちろん水着着用です。
写真?カット!

今回私には高地は向かないということが身にしみてよく解りました。
今年思い切ってこの地を訪れて本当に良かったと思って言います。
この旅ができたことに感謝の一言です。

2008年10月30日

ぶらりさん自己紹介


世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。
忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4〜10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。