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子連れ主婦のお気楽グルメ日記 依田 直子

第38回 香港・マカオ編

またまた、香港へ行ってまいりましたぁ♪
しかも、今回はマイじじばば付き!
いやぁ、もう、はっきり言って専任の子守りを連れて行くようなもんです、はい。
期待してましたよぉ、
「ひとりでエステ三昧♪夜は、子なしで高級ディナー♪♪」なんてね。
しかし自他共に認めるお気楽主婦のワタクシ、
出発直前に息子が魔の2歳児に突入しておりましたのを、
不覚にもすっかり失念しておりました・・・
えぇ、えぇ、今みなさんがご想像されたとおり、
セレブなことは何一つできずに帰ってまいりましたとさ(泣)
世の中、こんなもんです。
というわけで、今回のグルメ日記は、
年に1−2回は番外編があってもいいのでは?
と以前おっしゃってくださった「つくばもん」担当者様のお言葉に勝手に甘え、
いつもワタクシが楽しくラクチンポン!な外食を堪能していると
激しく誤解されている一部の読者様のためにも(?)、
かなりドタバタだった失敗談を交えながら、
香港・マカオ編をお届けしたいと思います☆

今回の旅行は、5泊6日と香港にしては比較的長めの滞在だったため、
フェリーで1時間ほどのマカオにも足をのばしてみました♪
2005年世界遺産に登録されたマカオは、異国情緒あふれる歴史ある街。
1623年〜1999年12月中国に返還されるまでポルトガルの統治を受けていたことから、
中国古来の街並みや寺院の中に、ポルトガルから伝えられたキリスト教建築が点在。
香港の街並みとはまったく違う、
エキゾチックな散策が楽しめるかなりオススメな観光スポットなの。

お気楽主婦がマカオに向かった日は、とにかく、と・に・か・く、暑い日でした。
脳ミソもとろけまくり、思考能力がゼロに近かったことだけは、
はじめに言い訳させていただいて・・・
まず、出足からくじかれました(泣)
日帰り旅行の出発にしては、朝をゆっくり過ごしてしまったワタクシ達。
香港より15分から30分おきに出航しているマカオ行きのフェリーに、
かなり出発ギリギリで乗ろうとあせってチケットを買ってしまったところ、
みごとにボラれました・・・
教訓その1:子連れで急ぐのは厳禁です

香港からマカオへ行くためには出入国手続きが必要なため、
パスポートがいるんです。
まぁ、そのへんはちゃーんと調べてあるから、にわか子連れ添乗員でも準備万端!
と安心していたところ、船内で配られる出入国カードに一本とられました・・・
晴天なのに、乗船時、船が大揺れしてるんですよー。
乗り物酔いはしない方なんだけど、揺れる船だけは船酔いが激しく・・・
香港での学会に出席中のため旦那さんは不在だから、
私の具合が悪くなったらかなりヤバイ・・・
というわけで、アルファベットや細かい文字に
やや拒否反応を示す世代の両親分を含め、
全員分の出入国カードを書くのがマイ・タスクだったにもかかわらず断念。
慣れない実母が必死で書いてくれました(泣)
教訓その2:添乗員を気取るなら、酔い止めを携帯しよう!

【事後報告】
結局、船が沖へ出たら揺れはそれほどでもなく、
心配したほど船酔いしなかったんですけどね(自爆)
これから香港よりマカオへ行こう!という方々、ご心配なく♪

マカオへ着くと、すでにランチタイム。
「遅い朝食だったから、まだお腹いっぱいだね〜」ということで、タクシーにて聖ポール天主堂跡へ。
ガイドブックによると、隣接するモンテの砦は今も大砲が配されている一大要塞。
ということは、一番高台にあるってことかな?と解釈し、ベビーカーでのんびり世界遺産である街並みを眺めながら徒歩で下ってこようという算段です。


見る者を圧倒する聖ポール天主堂跡


入口上部の繊細な彫刻が美しい聖ドミニコ教会

が、タクシーを降りて大後悔。
石畳が、想像を絶するほどガタガタなんです・・・
(ヨーロッパの比じゃないかも?!)
ベビーカー上の愛息は、前進するたびに1人地震体感ルーム状態(ゴメンっ!)
ベビーカーから降ろして歩かせるという手もあるけれど、人気観光地のため、まわりには人がいっぱい。
手をつないで大人の思い通りの方向へ歩いてくれないお年頃な彼を、炎天下の中、野放しにする勇気がワタクシにはありませんでした・・・

教訓その3:聖ポール天主堂跡からセナド広場までの道のりは、
ベビーカー族にはかなり厳しい

ちなみに聖ポール天主堂跡は、歴史的建造物群の中でも特に必見!
1835年の火事でファサードのみが残っているだけなんだけれど、
見に来て良かったと思わせてくれるその威風堂々とした姿に、思わず写真をカシャッ。

マカオの象徴とも言われるセナド広場へ続く道には、お土産屋さん等のショップが建ち並び、あんなに暑い日でなければ、ベビーカー族でなければ(←くどい?)、そぞろ歩きに最適なのでは?
セナド広場自体は、美しく波打つ石畳や、広場周辺に立っているパステルカラーの新古典様式建物が新鮮な感じ♪
お気楽主婦が訪れた日はイベントを開催していたらしく、ヘンテコリンなテントが中央に張られ、景観を台無しにしていたけどね(泣)


暑くて皆、実は不機嫌なセナド広場


さ〜て、「お腹が空いたぁ」と騒ぎ出した娘の要望で遅いランチへ直行。
チョイスしたのは、もちろんご当地名物ポルトガル料理店よ。
セナド広場目の前にある「新帆船葡國餐廳(レストランテ・ヴェラ・ラティーナ)」は、ヒューマンスペースが狭いものの、明るい店内に陽気なラテン音楽が流れる比較的子連れ向きな雰囲気のお店。


ココナッツミルクと焼いたチキン


干しダラのクリーム仕立てポルトガル風

ポルトガルの国民食ともいわれる干しダラを使った農夫忌廉馬介休(干しダラのクリーム仕立てポルトガル風)は、マイヒット♪♪♪
濃厚な味わいで、お子ちゃま達もパクパクいけてた一品です。
秘制椰汁火局葡國雛(ココナッツミルクと焼いたチキン)は、白米と一緒にサーブされ、マイルドなカレーって感じでとってもデリシャス♪
こちらも、お子ちゃま受けバッチリよ。

安全パイとして選んだチャーハンも無難においしく、初めてでもハズレなしで乗り切ることができたオススメ店です。
しかし、ここでも失敗談が・・・
かなり暑かったので、子供の水分補給には珍しく気を遣っていたお気楽主婦。
朝ホテルを出る際、息子のマグマグをウーロン茶で満タンにしてきたにもかかわらず、この時点でカラッポに・・・
2歳になりたての息子ちゃんは、ジュースは言わずもがな、果汁もデビューさせていない箱入り状態。


意外とおいしかったチャーハン

日本での常飲ドリンクは爽健○茶だったため、
香港ではピンチヒッターとしてウーロン茶を愛飲させていました。
が、店内のメニューはおろか、慌てて店外のペットボトル取り扱い店を巡るも、
香港であれだけ目にしたウーロン茶を置いていないのです(泣)
マカオは中国じゃなかったの〜?!って感じ。
並んでいるのは台湾などと同様、緑茶であっても低糖の文字が・・・
かなり1人で歩き回りましたが見つからず、あきらめて低糖緑茶を買ってマグマグへ。
もちろん、一口飲んで拒否反応のポイッ!
やっぱりね・・・
教訓その4:ウーロン茶は香港から持ち込もう!


ステンドグラスが綺麗なカテドラル外観


大昔、豪商が建てた家


カテドラル内

その後、美しいカテドラルや大昔の豪商が建てた家などをまったりと見学し、
なかなか拾えないタクシーを汗だくになりながら探して、
子供達のためにも2006年夏オープン予定のめちゃめちゃ新しい観光スポット、
フィッシャーマンズワーフへ。


フィッシャーマンズワーフの空飛ぶラクダ


フィッシャーマンズワーフの
アラジン汽車を独占・・・

しかし、ほとんどのお店に人がおらず、開店休業もしくは開店準備中状態。
ワーフのシンボル的存在人工火山イベントや
内部の火山探検アトラクションもメンテナンス中で、
何を見にわざわざやってきたのやら・・・(泣)
どこにでもありそうな超お子様向けアトラクションを7歳児のために2、3体験させて、
暑さで干からびた老体にむち打ちながら香港への帰途につきました・・・
教訓その5:過去その業界のまっただ中にいたとしても
ついついひっかかってしまう落とし穴、ガイドブックの必見スポットは
決して信用してはならないっ!

以上です(笑)
長々お付き合い、ありがとうございましたぁ♪

2006年9月19日

依田直子さんのプロフィール


フリーの旅行ライターとして、昭文社の「マップルマガジン」や「個人旅行」海外版を編集プロダクション、K&Bパブリッシャーズを通じて執筆。
株式会社るるぶ社勤務を経て、現在はWEBサイトを中心にフリーライターとして活動中。